吸血姫の遊戯事情。【ベイブレードバースト神】

ここはブラジル ページ15

シャカを追いかけるようにして歩いて10分。
何だか大きい建物のまえに着いた。
「…ここは？」
「？ブラジルだが？」
そういう事じゃない。
「ああ、リオスだ。ベイクラブっつーか」
ベイクラブ…！本で読んだけど、ベイをやってる人が集まって、クラブ同士で戦うらしい。
そのベイクラブに入りたいとは思っていたんだけど、ここでチャンスがあるとは…！

「あの…シャカ」
「お？何だ」
「私、ここに入りたい！」
きょとん、とした顔のシャカ。
だ、駄目かな。
「ガ―ハハハハハ！
そうかそうか。入団希望は歓迎だ！」
「！」
う、うそお…
まさかホントにOKしてくれるとは…
と、いきなり考え込むシャカ。
「え、えっと、どうしたの？」
「ん―…いや、入るにはな、入団テストをしなきゃいけないんだ」
「入団テスト…」
まあそうだよね、うん。
そんなに簡単にいくはずもなく。
だけど、落ちたら入れない…って思うと何か緊張するなあ。

ギイ…

「あ、やっぱりシャカだ。」
わわっ、中から誰か出てきた。
「お、アナ」
「おかえり―…ってなに？その子」
アナと呼ばれた綺麗なお姉さんが訝しげな目でこちらを見てくる。
「入団希望者だ」
「はあ？」
え、私、そんなに駄目かなあ…
よくわかんないけど、アナさんが変な表情になってるし。
「ちょっとシャカ、それ本気で言って…まあ、とりあえず入んなよ。ほら、あんたも。」
「は、はい！」
なんか少し怖いかも…

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