第21話 嫉妬の時間＊ ページ23
「カルマ君！
好きです！付き合って下さい！」
＊＊＊
業「A帰ろ」
『…うん』
いつもの様に俺はそう言ったのだが
Aはいつもと様子が違う
なんかこう…
業「…俺また何か…した？」
でも今回は覚えがない
嫌だぞ、この前みたいになるのは、嫌だからな
『…別に
ほら、早く帰ろ』
それだけ言って鞄を持ち先に教室を出ていってしまう
業「待って待って！」
後を追いかけAの隣に並ぶ
業「ねえ、全然別にって感じじゃないじゃん」
『…』
業「言わないと分からないよ」
するとAは無言で
そっと俺の指を絡め手を繋いできた
な、何だ何だ
またあれか、デレ期か！？
けれど俯いたまま顔をあげようとはしない
そして小さな声で呟いた
『…見ちゃったの
カルマが告白されてるところ』
あ、忘れてた
俺今日屋上に呼び出されて告白されたんだった
業「…いたのA」
『うん、カルマ捜してたらたまたま…』
業「そうだったのか」
ん？待てよ
業「…てことはもしかして
それでムスッとしてたの？」
『……』
Aが嫉妬！？
業「マジか」
『…悪い…？』
業「やべ…嬉しすぎる」
『…』
業「いや、そんな目で見ないでよ」
『私は嫌だったもん
もし…もしかしたらっ……て、うわっ』
我慢出来ず繋がれた手を引っ張ると
Aが俺の胸に飛び込んでくる
業「そんなもしかしてなんて絶対ないから」
『うん、ごめん』
業「いや、謝ることじゃねーし」
『あー
私自分がこんな面倒臭い奴だとは…』
業「めんどくさくなんかないよ
言ったでしょ
嬉しいって…」
『変態』
業「何でそうなる！」
『でも…』
業「ん？」
『またこういう事言うかもしれないけど…
嫌いになら…』
業「ないから」
『ありがと』
業「だから思う存分俺に嫉妬してよね」
まあ多分今までもこれからも
俺が嫉妬することの方が多いと思うんだけどね
また新たなAを見れたことに満足しつつ
そう思うのであった
＊＊＊＊＊
嫉妬
してるの見るのは可愛くていいけど
できれば自分はしたくないですよね笑
ということで
華月杏様
リクエストありがとうございました！
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ゆい - 本当に素敵なお話ありがとうございました！ (2022年10月17日 10時) (
レス) @page38 id: a73f32bfd9 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - ちゃんと完結している人ってなかなか見ないんです。なので、完結していてすごいなと思いました。シリアスっぽいのになぜか笑いがこみ上げてくる話でした。とても面白かったです。これからも応援しています！ (2019年2月7日 7時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ゆゆさん» そんなに褒めて頂いて嬉しいです(><)そうなんです！本来のキャラ設定はどうしても大事にしたくて…。なのでそれを気付いて頂けてこれまた嬉しい限りです！応援すごく励みになります。これからもよろしくお願いします (2017年6月12日 0時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ほんっとに面白かったです！一日で一気読みしてしまいました！途中のシリアス回など、なぜこんな発想ができるんだ！？と驚いた事もありました！本当に尊敬するレベルです！カルマくんの反応が全くもってキャラ崩壊しておらず、すごいですね！これからも応援してます (2017年6月11日 19時) (レス) id: fccc0affaa (このIDを非表示/違反報告)
みるきー(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました笑質問なのですが、夢主にチョコレートをあげたのは結局誰なのでしょうか？見落としていたらすみません！ (2017年2月1日 11時) (レス) id: 2ada6db334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年7月26日 1時
