第2話 形相の時間 ページ4
｢西条！｣
｢大丈夫だったのか？｣
｢突然倒れたんで驚いたぞ｣
『すみません
ご迷惑おかけしました』
防衛省の廊下を歩いていると
そんな会話が聞こえた
少し先に俺の同僚3人とAが話しているのが見えた
「おっ、烏間」
するとその内の1人が俺に気付き手を挙げた
俺は4人のもとに歩く
烏「A今日来てたんだな」
『はい、ちょっと用があって』
烏「そうか」
「相変わらず大切にしてんのな」
突然そう言われる
烏「？」
「西条の事」
烏「何を急に」
「照れんなって」
烏「！ちがっ…」
『惟臣先輩が私を大切に？
どこからそんな…』
「何を言う、西条」
『？はい』
「お前が倒れた時
こいつすっげー心配してたんだぞ」
烏「お、おい」
「いつもの鬼の形相がさらに険しくなってな」
『…さらにですか』
烏「そこ、想像するな」
「西条身震いしてやんの」
そう言って3人は笑う
烏「というか
いつ俺が鬼の形相になっている」
『え、そんなのいつも…ｯﾝｸﾞ』
何かを言いかけたAの頬を挟んで掴む
烏「いつ俺がそんな顔してるって？」
『いっ…いえ…何も…
はなして…下さい…よ！』
Aは顔を引き俺の手から逃れる
烏「というか俺が心配していた話はどうなった
顔よりそっちだろ」
『顔の方が強烈すぎて』
烏「その言い方やめろ」
「ﾊﾊﾊｯ
お前らほんとに面白いな」
烏「『どこが！！」』
「仲も良いな」
烏「おいA、帰るぞ」
『え？』
烏「こいつらと話していると色々余計な事を話される」
『色々？
他にもあるんですか』
「知りたいか？」
『はい
当分それで楽しめ…』
烏「おら、行くぞ」
そのままAの腕を引き歩き出す
「また烏間がいない時に教えてやる」
『はい、お願いします』
烏「教えなくていい！」
＊＊＊
「烏間の前だと違うな…」
「ああ、確かに」
「西条の表情って変わるんだな…」
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ナナシの人 - 前作の最後といい今回の第3話といい カゲロウデイズのヒビヤみたいで少し嬉しかったです(カゲプロ好きなので) (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 710da74c2e (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - もう何回読んでもボロボロ泣けますよね… (2016年7月25日 19時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» 最後のところ何回読んでも泣けますよね…私も書きながらヤバかったです… (2016年7月25日 9時) (レス) id: cbb44fedf8 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 泣ける…ヤバイ、涙が… (2016年7月25日 2時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 夢主ちゃんの過去・・・てか殺せんせーでてきたし・・・どうなるの？ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 0628018844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年4月10日 15時
