裏アリ副会長5【暗殺教室】赤羽業

第27話 始動の時間 ページ29

「改めて見ると…すごいサイズだな

これで計画のほんの一部とは…」





「…やれるでしょうか？」





「そんな次元の兵器じゃないよこいつは

残る問題はいかにスムーズに

いかにスマートにやれるかだけだ





その為にホウジョウ、君を呼んだ



システムを理解しておいてもらう為にね」





ホ「恐れ入ります」





「君も頼んだよ」





ホ「この方は…？」





「彼女もこの計画の中枢を担っている

言ったらうちの秘蔵っ子だ」





ホ「ああ、貴女があの…」









＊＊＊





「プッハッハハハー！

ビビんなって！



お遊びでからかっただけだよ！」





絡んでいた矢田さんを解放して

俺達の横を通り過ぎていく外人達





「ハナからこんなガキに興味ねーよ」





「泣きそうな顔するなよ

え、マジで泣いた？ハハ」





そして奥の一番やばそうな奴がすれ違いざまに言う





「すまなかったね

皆、私の友人なんだが

クセのある奴ばかりでね」





＊





「待たせたな」





「貴女は顔を出さなくて良かったんですか





サイジョウ」





『はい、ここから見てたんで





…さて皆さん

突っついてみた感想はどうでしたか』





「無し」





「問題ないです」





「特には」





「次行きましょう」





ホ「あらゆる可能性を厳重に精査し備えねばならない

それだけ我々の任務は重要なのだ」





「遊びとしちゃよく訓練されていたがな」





「女のガキまで良い筋肉してましたぜ」





ホ「そうだな

あれほどの手練がクラス全員で向かってきたら



皆殺しに20秒はかかるだろうな」





『そうですか』





「…A

仮にもあいつらの仲間だったんだよな？」





『ええ』





「いいのかこんな事言われて」





『今はそんな事関係ない

仕事ですから』





「「「！」」」





「…この殺気」





1人が何かを言うが聞き取れなかった





『すみません

何か言いましたか？』





「…いや、何でもない」





ホ「冷たい女だ」





ホウジョウはそう言って笑う





ホ「だがリーダー格の赤髪の子は」





…カルマか





ホ「挑発に耐え冷静に戦力を分析して降伏した

闘志を理性で押さえられるのは良い事だ」





その通りだった

今までのカルマだったらこの男達に向かっていっていたはずだ





『彼は才能も実力も群を抜いてます』





ホ「ほう…貴女が言う程ですか



でもまあ我々も無駄に手を汚さずに済む」

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