第18話 一時の時間 ページ20
『仲間？
私は一時の間E組だった
ただのクラスメイト
それ以上でもそれ以下でもない』
「「「！」」」
茅「…本当にそう思ってるの？」
『そうだよ』
いつものようにニコッと笑う
倉「そんな…」
片「思ったんだけど
Aは成績優秀
素行不良もありえない
それにE組に来てもまだ副会長を続けてる
E組に来る理由なんて見つからないんだよね」
中「何でAはE組来たの？」
『何でだと思う？』
寺「わからないから聞いてんだろ」
『そうね
じゃあ教えてあげる』
優しく言ったAちゃんに
僕達は息を呑む
少しの沈黙の後
Aちゃんは笑顔から一変
冷たい無表情となり言った
『私はね貴方達E組を監視するためにここへ来たの』
「「「！？」」」
岡「どういう事だよ！」
『そのままの意味
理事長からの命令で
“仕方なく”ここへ来たの』
前「いや、意味わかんねーし」
『だから私
本当はA組に戻りたかった
ずっと“こんな所”から早く出たいって思ってた』
渚「他クラスから僕達を庇ってくれたのは？」
『早く信用されときたかったから』
磯「でもE組として…俺達と…過ごして
楽しいと感じた事もあったよな…？」
『さあ
記憶にないかな』
僕達は驚きのあまり声が出ない
そしてそんな僕達にさらに追い討ちをかけるように
冷たく言い放つ
『こんな友情ごっこ
反吐が出る』
「「「！？」」」
『聞きたい話はこれだけ？
私もう帰っていいかな？』
そう言ったかと思うと僕達の返事を待つこともなく
囲まれていた輪から抜け教室のドアに向かう
業「おい」
その時カルマが駆け出し
そんなAちゃんの手を掴み引き止めた
『まだ何か？』
業「Aがそんな事言っても
信用出来ないんだけど」
『信用するも何も事実だから』
業「嘘だ」
『だから…』
業「本当の事言えって！」
そうカルマが珍しく声を荒らげた途端
Aちゃんはカルマの襟元をあいた手で掴んだ
業「！」
かと思うと
その手とカルマに掴まれた腕を引っ張り
カルマを引き寄せ
カルマにキスをした
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ナナシの人 - 前作の最後といい今回の第3話といい カゲロウデイズのヒビヤみたいで少し嬉しかったです(カゲプロ好きなので) (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 710da74c2e (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - もう何回読んでもボロボロ泣けますよね… (2016年7月25日 19時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» 最後のところ何回読んでも泣けますよね…私も書きながらヤバかったです… (2016年7月25日 9時) (レス) id: cbb44fedf8 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 泣ける…ヤバイ、涙が… (2016年7月25日 2時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 夢主ちゃんの過去・・・てか殺せんせーでてきたし・・・どうなるの？ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 0628018844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年4月10日 15時
