第14話 御役御免の時間 ページ16
『今日からまたA組で勉強する事になりました
改めてよろしくね』
教壇に立ってそう言ったのは
皆の憧れの副会長、西条Aだった
＊
浅「E組はどうしたんだ」
隣の席となったAを見てそう尋ねる
『どうしたも何も
監視する必要が無くなって
私はもう御役御免って事ね』
Aはニコッと笑い言った
この学校は変わった
父である理事長もだ
それはE組によって成し遂げられた事だった
浅「良かったのかそれで…」
確かに理事長は
監視するためE組にAを送ったと言ったが
やはりまだ僕はそれだけではないと思っていた
『私はもともとA組の生徒
元に戻っただけよ』
何ともないようにそう言う
浅「だが…」
そこまで言った時
瀬「やっと戻って来たんだな」
榊「やあ、また一緒に授業が受けれるなんて嬉しいよ」
蓮達がこちらへ来た
小「皆も嬉しがっているな、ギシシシ」
『そうかしら』
荒「どこの教室でも廊下でも
君の話で持ちきりだよ」
『そ、そう…』
若干Aは顔を引き攣らせる
瀬「ま、E組にはいたが
俺らはずっと生徒会で顔を合わせてたからな」
榊「確かに
それほど久しぶりというわけでもないな」
『そうね』
まあ何にしても戻って来たことに変わりはない
浅「これからもよろしく頼むよ」
僕はそう言い右手を差し出すと
『ええ』
Aも右手を出しその手をとった
＊＊＊
それから1週間程が経った
Aは特に以前と変わらずA組を過ごしている
もともと口数は多くない
しかし話しかけられたら話すというスタイルも健在だ
終礼が終わり鞄を肩にかけて立ち上がる
浅「僕は用があって職員室に寄るから
ゆっくり下におりてくれ」
一緒に帰るAにそう告げる
『分かった』
それを聞いてから教室のドアに向かう
近付くにつれ
なにやら廊下が騒がしい事に気付く
何事だろうか
そう思いながら教室を出た
その瞬間目の前には
赤羽業と潮田渚が立っていた
業「久しぶりだね、浅野クン」
浅「E組の君達が何故こんな所にいる」
渚「突然ごめんなさい」
そう言って潮田渚は頭を下げる
業「Aいる？」
浅「ああ、いるが……何の用だ？」
業「何って…
話があるんだよ、Aに」
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ナナシの人 - 前作の最後といい今回の第3話といい カゲロウデイズのヒビヤみたいで少し嬉しかったです(カゲプロ好きなので) (2019年11月21日 16時) (
レス) id: 710da74c2e (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - もう何回読んでもボロボロ泣けますよね… (2016年7月25日 19時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» 最後のところ何回読んでも泣けますよね…私も書きながらヤバかったです… (2016年7月25日 9時) (レス) id: cbb44fedf8 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 泣ける…ヤバイ、涙が… (2016年7月25日 2時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 夢主ちゃんの過去・・・てか殺せんせーでてきたし・・・どうなるの？ (2016年7月19日 17時) (レス) id: 0628018844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年4月10日 15時
