第11話 夢3の時間 ページ13
「A!逃げろ!」
パンパァァンッ…
『お父さんお母さんッ!』
「次は子供だ!」
「子供はちょこまか動く
それにこの小娘は特に油断ならない
捕まえてから確実にやれ」
「おう」
『ヤッ…』
「逃げてもムダだ」
「あの世で先にご両親が待っている
宜しく伝えておいてくれよ」
『イッ……』
「じゃあな…」
『いやあぁぁぁぁ……』
*
『ッ!』
ガバッ…
『夢…』
烏「気が付いたか」
『あれ、私…何やって…
さっきまで…あれ?』
私はいつの間にか職員室のソファに寝かされていた
烏「A、一旦落ち着け」
惟臣先輩にそう言われ一息つく
のと同時に蘇る記憶
『ッ!』
そうだ
『何で…何であいつがここに…』
夢に出てきた男と先程見た男が
完全に一致する
烏「A」
苦しい…
上手く呼吸ができない
烏「A!
だから落ち着けと言っているだろう」
惟臣先輩のあげた声に
再び私は我に返る
すると惟臣先輩は私の頭に手を乗せ
私の目の前にしゃがんだ
烏「ゆっくり息をしろ」
私は言われた通りゆっくりと息を吸い吐き出す
烏「大丈夫か?」
『すみません
少し冷静になれました』
*
『最近…』
少しの沈黙の後Aが口を開いた
『曖昧な昔の記憶を夢で見るんです』
烏「…」
『でもやっぱり曖昧には変わらなくて
本当の記憶がどれなのかは分からないんです』
烏「その言い方だと
夢の内容は全て違うのか」
『はい
ですがそれぞれ過程が若干違うだけで
…結末は全て同じです』
Aの表情からは悲しみや苦しみが感じ取れる
だから言われずとも夢の内容は分かった
烏「…そうか」
しかしその真実を知るのは
その場にいたAと
今日この校舎に来た男だけ
後は皆
俺達が駆けつけた時にはもう…
息はなかった
***
私のゴールデンウィークはどこにいってしまったんだろう、、、
更新全然できなかった、、、
すみませんでした、、、
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ナナシの人 - 前作の最後といい今回の第3話といい カゲロウデイズのヒビヤみたいで少し嬉しかったです(カゲプロ好きなので) (2019年11月21日 16時) (レス) id: 710da74c2e (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - もう何回読んでもボロボロ泣けますよね… (2016年7月25日 19時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» 最後のところ何回読んでも泣けますよね…私も書きながらヤバかったです… (2016年7月25日 9時) (レス) id: cbb44fedf8 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ - 泣ける…ヤバイ、涙が… (2016年7月25日 2時) (レス) id: 3b170e76e9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 夢主ちゃんの過去・・・てか殺せんせーでてきたし・・・どうなるの? (2016年7月19日 17時) (レス) id: 0628018844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2016年4月10日 15時