報道29 ページ31
「で、及川さんはAの何なん？
彼氏さん？それともただの仲良しさん？」
「侑は1回黙ろうか」
「せやな。
及川さんらキョトンとしてはるし」
“侑”と呼ばれた男は笑ってそう言った
及川「えっと…」
もう何から聞けばいいのか分からず俺は言葉を詰まらせ
友達にいたっては開いた口が塞がっていなかった
『ほんとごめんね。
まずは…てか、この子見覚えない？』
及川「え？」
「この子て…俺ら1歳しか変わらんからな！」
楽しそうにツッコミを入れる男にAも笑う
『ごめんごめん。
ほら、自己紹介』
「さっきからどことなく子供扱いやな…まあ、ええけど。
宮侑です。
さっきはすんません、面白くてつい」
あ！思い出した
及川「君、月バリで……確かセッターの！」
どこかで見たことあると思ったらそういう事か
宮「おかげさまで。
俺も及川さんのこと、月バリに限らんとテレビなんかでも拝見させてもらってます。
あ、あとAからも」
最初は何事かと思ったが割とイイ子みたいだ
対して俺はAが他所で俺の話をしていると聞き
顔が緩むのを必死に我慢している
及川「あれ、でも何でAと？」
宮「ここの近くに来たんでついでに大学案内してもらってたんスよ」
及川「そういうことか。
…ん？というかまずAと宮君の繋がりが見えない。
関東と関西じゃ…」
「あれ、言ってないん？俺らの関係。
もしかして隠してる？」
隠してる？
Aと宮君の関係って？
なんてまたしても意味深な言葉につい眉を潜めてしまうが
そんな不安はすぐにかき消された
『何でまた侑はわざわざそんな言い方するの』
宮「すまんすまん」
そう言ってニッと笑う宮君
絶対悪いと思ってないでしょソレ
宮「俺らただの従姉弟っス」
『そういうコト。
なので隠してる事も勿論疚しい事も何もありません』
Aは俺に優しい笑みを浮かべた
昨日と今日、俺はムダな不安を抱いていたようだ
＊＊＊＊＊
ご存知の方も多いと思いますが、関西弁は地域ごとに少し違います。
そして稲荷崎高校のある兵庫でもいくつかの方言が使われています
稲荷崎の詳細が分からず、また、全国的な強豪という事は遠方から通っている可能性も(考えすぎですかね)、との事もあり、今回は私の普段使う言葉遣いにしました。ご了承下さい。
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ユウ(プロフ) - あやさん» それほど言っていただけるとは私まで泣きそうです。こちらこそありがとうございます！ (2017年8月16日 18時) (
レス) id: 90a11583d9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 及川さんがかっこよすぎて、そして幸せそうでガチ泣きしました。こんな素晴らしいお話を書いてくれてありがとうございます (2017年8月15日 15時) (レス) id: 82d4d2dc66 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - *円華*さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいかぎりです！新婚さんの件、検討させていただきます (2017年7月8日 18時) (レス) id: bc7d7ad0aa (このIDを非表示/違反報告)
*円華*(プロフ) - マネの時代から見させていただいていました…最高ですね！なんか、もう、ほんと、凄い小説でした！新婚さん投稿、お話の世界の人々だけでなく、是非私たちにも見せて頂きたいのですが… (2017年7月3日 19時) (レス) id: ba9223ed8c (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - suzuhaさん» 前作から読んでいて下さったのですか！ありがとうございます！今のところなかったのですが、検討してみます！ (2017年7月2日 8時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2017年6月4日 11時
