No.27 バス ページ29
『ほら、朝ごはん食べて来て
出かけるよ!』
珍しく強引なAに背中を押され
俺はくしゃくしゃの頭で部屋を出た
どこに?
そう尋ねると
分かってるでしょ?って言われた
***
及「…行ってきます」
外へ出るとそこにはすでにAが立っていた
及「ごめん、待たせた」
『大丈夫、十分早いよ』
そう言ってくれたAは
俺の隣に来ると歩き出した
*
『バス暖かいね』
心地良いと言わんばかりのフワフワした声
及「うん」
隣に座るAを見ると
コクコクと眠気と戦っていた
否、ほとんど負けているなこれは
俺はそんなAの頭をこちらに傾かせる
この様子じゃきっとAも眠れなかったのだろう
肩にAを感じながら
俺もただ暖かなバスの座席に深く身を委ねる
*
こんな時間が永遠に続けばいいのに
そんな願望も儚く
バスは終点に着いてしまった
及「起きて、A」
今度は俺が寝ているAを起こす
するとハッと気付いたAが驚いて俺を見た
『いつの間に…
ていうかごめん…か、肩……』
及「いいよいいよ」
嬉しかったし
…なんて事は実際口に出来ないけど
バスを降りると駅前は人でごった返していて
土曜の午前中だということを感じさせられた
『まだ早いね』
駅を見上げ壁の時計を確認するA
そんなAの手を引き
俺は駅ビルへと入って行った
*
これといった用もなく入ったファッションビルは
ハロウィンの装飾で彩られていた
『そっか、もうハロウィンだ』
及「俺らがただ練習していた間に
世間から置いて行かれた気分だね」
『ほんと』
なんて話をしながら何となく足を進める俺達
因みに手を引くのに繋いでいたAの手は
先程のハロウィンの衝撃で離してまった
……惜しい事をした
『徹、前見て危ないよ』
服を引っ張られる
女性と肩がぶつかりそうになったらしい
及「あ、失礼」
そう笑顔で謝りつつもなお
心はここにはなかった
『この店入ろ』
そして今度はAに腕を引かれ
そのまま店へと俺達は入って行った
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未來(プロフ) - ユウさん» こちらこそよろしくお願いします(´∀`*) (2017年2月5日 23時) (レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 未來さん» フォローありがとうございます。フォロバさせて頂きました!今後ともよろしくお願いします^^* (2017年2月5日 23時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - ユウさん» Twitterフォローしました!未來って名前でやってます。これからも作品楽しみにしてます♪♪ (2017年2月5日 18時) (レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 誄さん» 明けましておめでとうございます!ありがとうございます!本当に励みになります。本年もどうぞよろしくお願いします (2017年1月5日 19時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
誄(プロフ) - 明けましておめでとうございます!今年も作者様の事めいいっぱい応援させていただきます!今年も宜しくお願いいたします。 (2017年1月4日 8時) (レス) id: 473d6b98c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2016年12月23日 10時