俺らのマネは【ハイキュー】

No.4 姫 ページ6

『皆さん、スポドリです』





孤「ありがとう」





山「あ、あざ、ざ、っす」





黒「山本落ち着け

お、サンキュー」





海「悪いなこんな事させて」





『いえいえ、観させて頂いてるので』





Aはじっと観ているだけでは申し訳ないと

他校のマネージャー達に混ざって

彼女等の手伝いを名乗り出た



で、音駒にマネージャーがいないということで

合宿中Aは音駒のマネージャーとしていることになったのだ





『どう？

味薄かったり濃かったりしない？』





心配そうに俺らの顔をのぞく





黒「全然大丈夫だ

ちょうど良くて美味い」





隣で研磨も頷いている





『なら良かった』





夜「慣れてるんスか？こういうの」





『こういうのっていうと

スポドリ作ること？』





夜「あ、いや

マネージャー自体ッス」





『どうして？』





夜「すげー手際がいいんで…」





『ありがと

でもマネージャーするのは初めてかな



いつもは…』





そこで試合再開の合図が出た





『さ、残りも頑張れ』





その言葉に送られ俺達はコートに戻る





山「可愛い女子マネージャーに見送られる日が来るなんて」





夜「……」





黒「夜っ久んどうした

悩み事か？」





涙を流し幸せをかみしめている山本の隣で

黙ってしまった夜久に気付く





夜「いや、白咲Aってどこかで聞いたことが…」





だろうな

バレーをしてたら1度は聞いたことがある名前だ



でもここ2年アメリカにいて形を潜めていたので

記憶は薄れていておかしくない





黒「そうか」





面白いからもう少し黙っておくことにした





＊＊＊





「じゃあ今日の練習はここまで！」





それを合図に俺達は散らばるが終わりはしない

自主練が始まった





黒「おい、A」





『ん？』





黒「練習付き合え」





木「黒尾ーっ！俺ともしてくれ！」






木兎が向こうからそう騒ぎながら飛んできた





黒「おう、それにAを付き合わせようと思ってな」





木「できんのかお前！」





キラキラした目でAを見る

ホントこいつ落ち着きないよな





『まあ』





黒「こいつ中学バレー部」





夜「あーーーーっ！！！」





その時夜久が叫んだ





夜「白咲Aってあの白咲Aだ！





“コート上の姫”ってやつじゃねーか！」

No.5 異名→←No.3 寄生

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す