No.30 平常心 ページ32
少し駆け足で体育館を出る
『……』
そして辺りを見回し周りに誰もいないのを確認する
それから私はバッとしゃがみこんだ
私今ちゃんと顔保ててた？！
ちゃんといつもの私だった？！
だったよね？！
顔に手を当てると熱がこもっているのがわかる
きっと今の私の顔は真っ赤だろう
突然徹が抱きつくものだから驚いた
ちょっとは照れてよって？
十分照れてましたから
心臓飛び出ると思いましたから
抱き着かれて照れない人なんているんですか？
なんとも思わない人なんているんですか？
アメリカではハグなら何度もしたし
何とも思わないが
徹のは明らかハグじゃないんで
なんなら去年の始業式の日のあれも
正面から抱き締められて
私死ぬかと思いましたよ
終いには私も徹の背に腕を回したけど
恐らく暗かったからできたのだろう
今考えると自分が信じられない
そもそも私がこんなパニクっているのは
相手が徹だから？
もし相手が一だったら？
いや、こんな事考えてもキリがない
だって、徹にしかされたことないから
とりあえず
平常心…平常心…
こんなところを誰かに見られたら…
そう自分に言い聞かせようとした瞬間
「…Aさん？」
『！』
頭上から心配そうに尋ねる声が降ってきた
『あ、矢巾…』
＊
矢「大丈夫スか
気分悪いんだったら…」
体育館に戻ろうとしたらすぐ出たところに
Aさんが顔を覆いしゃがみこんでいた
声をかけると驚いたようにこちらを見上げた
『だ、大丈夫大丈夫』
そう言いスッと立ち上がる
一瞬泣いているかと思ったが
良かった、違ったようだ
矢「ムリしちゃダメっスよ
俺らの大事なマネさんなんスから」
『…』
するとAさんが俺をじっと見たまま固まってしまった
矢「えっ、ほんとに大丈…」
『…矢巾も可愛すぎる』
矢「え？」
『あ、ごめんつい
ありがとね心配してくれて
でも本当に大丈夫』
そう言ってAさんは笑い
行ってしまった
やはり何かいつもと違っていた
ほんのり顔も赤かった気がしたし
一瞬そんな顔にドキッとした
てそうじゃない
矢「俺も可愛い？何の話だ？
時々おかしな事言うよな、Aさんって」
1人Aさんの言った事に頭を悩ませる俺だった
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あんこ - 北川第一が北山になってますよ (2018年6月9日 5時) (
レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 刹那さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。女バレの件ですが、重々承知しております。その上で勝手ながらお話の都合上そう設定いたしました。一応本文の方でも報告させていただきましたが、不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳ございません。 (2017年8月7日 0時) (レス) id: 90a11583d9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 青葉城西が青葉西城になってましたよ。あと青城は女バレありますよ。 (2017年8月6日 23時) (レス) id: d416cfb795 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» トモシビさん！ありがとうございます。やっぱりそこは夢小説ですしね(笑) (2016年8月21日 13時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - a i ra nさん» ありがとうございます！これからよろしくお願いします！ (2016年8月21日 12時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年8月19日 11時
