俺らのマネは【ハイキュー】

No.25 そんなこと ページ27

『ほんと良かった、ちゃんと治って』





暫くして

軽い捻挫だったので割と直ぐに治ってくれた



まあその間いつも通りの激しい運動は

医者にもAにも止められていたが





及「ありがとな」





『？』





突然の礼にAは何の事かと首を傾げた





及「…毎回病院一緒に来てくれて」





『ああ、そんなこと

いーえ』





そう言って見せるAからしたら何でもない笑顔に

またドキリとする





『でも』





続いた言葉に今度は俺が首を傾げる





『ちゃんと気を付けてよ？

もうほんの少しの怪我でも嫌だからね』





念を押すように覗いてくるので

そんなAの頭にポンと手をのせ

笑顔で言った





及「そんなこと

もう大丈夫だよ」





口には出してないものの

今回の軽い捻挫も凄く心配してくれたんだ

ほんとかわい…





『徹はそんなこととか言ってる場合じゃないからね！？

できてないから言ってるんだからね！？』





そう言いバシッと背中を叩かれた





岩「ちょっ、岩ちゃんじゃないんだから！」





『…まったく』





けどやっぱりもう心配はさせたくない

だから前より気を付けようと思った





『ところで』





及「ん？」





『そろそろ練習試合始まってるよね』





及「烏野、か」





『うん

そういえば話したっけ、影山の事』





及「？いや、何も」





『影山その烏野に入ったんだよ』





及「ええ飛雄が烏野！？

何で！？」





『烏野少し前まで有名な監督がついてたの

復帰して直ぐに倒れたみたいだけど

可能性的にはそれかな』





及「ふーん」





『どうなってるかな、影山』





そう言うAの頭には

以前試合で見た飛雄の姿が思い浮かんでいるのだろう





及「元気に“王様”やってるんじゃない？」





それがなんとなく嫌で

興味無さ気に俺は言った





『…徹』





及「何？」





じっとこちらを見てくる

まるで見透かしているように…





そしてAが口に出した言葉は









『“王様”羨ましいの？』









及「何でそうなった！？」

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