検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:20,555 hit

46話 ページ4

『っ………ごめ、……さぃ』

天「!!」


かすかに聞こえた、彼女の謝罪の言葉


天「A」

『……っ……………うぅ………』


己の体内に流れる鬼の血と、

自分の理性との戦いが繰り広げられているのか

彼女は、苦しそうに表情を歪める


『……こんな、はずじゃ………』

天「Aっ………」


彼女をしっかりと抱きしめる


『ごめんなさい……ごめん………』

天「………」


彼女はゆっくり己と戦いながらも、

経緯について話してくれた


上弦の鬼の気配を察して、隊員とやってきた

そして、上弦の陸と遭遇

隊員たちと総出で戦うが、ほんの少しの隙をつかれ

鬼からの攻撃を受ける

瞬時に、攻撃をしようと体制を整え迎え撃つ

鬼を斬った時に、鬼から出た大量の血を浴びてしまい

そして、その血が先程の攻撃で受けた傷口から入り込み

このようになってしまったらしい……


天「……鬼、は……」

『逃げ、られ……ました』

天「…そうか」


…上弦の陸。

次こそ仕留めてやる…

頸を斬り、再生不能に…


『っ…………』

天「!!」


急に苦しみだす彼女、

そっと背中をさすってやるも、意味は無い


『……もう、戻れなさ、そう……です』


呼吸が荒くなり始める、

額には汗を浮かべ、虚ろな目を向ける


『……このまま、ではもうわたしは……完全に、鬼になってしまいます』

天「まだ、大丈夫……今から胡蝶にみてもらえば…」

『鬼になったわたしは、隊律違反をしてます。仲間である隊員らを、数名喰らいましたよ……』


彼女は、自分の口元に触れ

その指先につく血を哀しそうに見つめる


『……だから、お願いがあります』

天「っ………」


あぁ、聞きたくない

予想がつくんだ


俺を、絶望に導くその言葉…

聞きたくないよ………







『お願いです、わたしを…………………………









…………殺して、ください』

47話→←45話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
390人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yugo__38_(プロフ) - 占ツクで泣いたのは初めてでした、、面白すぎです、、、、ほんとに泣きましたほんとですよ!?ほんとに!((伝われーーー (2020年5月15日 2時) (レス) id: aabb312e86 (このIDを非表示/違反報告)
美貴(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2020年2月12日 21時) (レス) id: 3783f9b51b (このIDを非表示/違反報告)
users1717(プロフ) - まなさん 鬼の血が傷口から入れば鬼になります! (2019年11月22日 16時) (レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 鬼って鬼舞辻無惨しか作れないんじゃありませんでしたっけ? (2019年11月12日 20時) (レス) id: 09f1d17384 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 涙さん» わっ、本当ですね!ご指摘ありがとうございます。修正いたします! (2019年11月12日 1時) (レス) id: 755fd42567 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょこ | 作成日時:2019年11月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。