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55話 最終話 ページ13

とある、屋敷の一室

彼女が消え去って以来、初めて足を運んだ


彼女が遺した日輪刀と簪が、

綺麗に保管してある


彼女と過したあの日々を、

これからも忘れることは無いだろう


彼女の姿が、例え見えなくても

心の中で、生き続けていると信じたい


時「これ、おかぁさんの?」

天「そうだよ、Aの……遺したもの」


懐かしい…

あれから、数年の年月が過ぎた


それでも、この日輪刀と簪はホコリは一切なく

綺麗に、そこにある


天「雛鶴、まきを、須磨」


俺が、そう名を呼ぶと

後ろに立っている3人がはい…と声を揃える


天「ありがとう、この手入れはお前たちだろう?」

雛「…やはり、あの方の遺したものですから。大切にしておきたくて…」

ま「天元さまがここに……こうして、来てくれる日を待っておりました」

須「きっと、星柱さまも喜んでおられますよ」

天「………あぁ、そうだな」

時「すっごい綺麗!これ、刀?」


時和は、刀に夢中だった


天「いつか、時和も握る日が来るのか…」


この鬼がいる世が、これからも続くのなら

そう遠くない未来で、時和もまた……



ま「…平和な世に、変えましょう」


時和には、握って欲しくない

命を賭ける戦いをしてほしくない

俺のように、左手を無くしたりしてほしくない


普通に生きて、普通の幸せを……



そのために、やるべきことは一つ………


天「……必ず、鬼舞辻無惨を討つ」

時「……ん?」

天「なんでもないよ」


幼いわが子を、見つめながら

そう誓う


この世を変える

鬼をこの世から抹殺する


きっと、平和な世が来ることを

Aも望んでいるはずだ


天「A」



彼女の遺した日輪刀に右手をそえる


天「見守って、いてくれ」


俺たち柱と、その隊員たち

竈門や善逸たちを見守って、ほしい


この世を変えるために……

平和な世を………



これから先ずっと、彼女のことを忘れることは無い

気持ちも、また同じで。


天「愛してる、A」







『…………わたしも、愛してます』




………そう、聞こえた気がした






【音柱が唯一恋した少女との話】*Fin*

あとがき→←54話



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yugo__38_(プロフ) - 占ツクで泣いたのは初めてでした、、面白すぎです、、、、ほんとに泣きましたほんとですよ!?ほんとに!((伝われーーー (2020年5月15日 2時) (レス) id: aabb312e86 (このIDを非表示/違反報告)
美貴(プロフ) - 早く続きが読みたくなりました。応援してます。頑張って下さい。 (2020年2月12日 21時) (レス) id: 3783f9b51b (このIDを非表示/違反報告)
users1717(プロフ) - まなさん 鬼の血が傷口から入れば鬼になります! (2019年11月22日 16時) (レス) id: bf17222534 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 鬼って鬼舞辻無惨しか作れないんじゃありませんでしたっけ? (2019年11月12日 20時) (レス) id: 09f1d17384 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 涙さん» わっ、本当ですね!ご指摘ありがとうございます。修正いたします! (2019年11月12日 1時) (レス) id: 755fd42567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作成日時:2019年11月10日 21時

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