子ども ページ5
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すると、17階と18階の間で川端さんとすれ違った。
来い、とだけ言われ、折角上った階段をまた下っていく。
着いたのはポートマフィアの食堂。
此処に問題のQがいるらしい。
座敷牢というものは拝見したことがあるが、Qのことは見たことがない。
知っているのは子どもであるということと、異能力についての情報だけだ。
食堂に狂気に満ちた嗤い声が響いている。
呪いに侵された大量の構成員と石川さんたちの奥に、Qと思わしき子どもが立っているのが見えた。
正常なのは如何やら方舟さくら丸の五人と中也さんだけのようで、辛うじて呪いを受けた構成員を押しとどめていた。
「首領はパーティーで外出されている」
「えー……こんなときに……」
文句を言ってもしょうがない。
呼び出された理由に察しがついた。
「俺たちでは少々リスクが大きい。あれを止めてくれ」
「お願いサリ!」
レマルクさんからも助けを乞われ、足を踏み出したとき。
「莫迦か!Aじゃ無理だ!危険すぎる!」
そう叫んだのは中也さんだった。
私が未熟だからか。
思わず動きを止めた。
すかさず石川さんが言う。
「でも、Aちゃん以外がQに近づくのはやめた方がいい」
「ックソ。太宰の野郎がいやがれば……」
その時、食堂の入り口で爆発が起きた。
「うははははは!」
「梶井……あの野郎……」
慌てて振り返れば、そこにいたのは梶井基次郎。
同じ中也さんの部下だが、面識があるわけではなかった。
見た感じ呪いにやられている。
このままでは食堂がQもろとも焼け焦げてしまう。
それは避けたかった。
心配してくれていたであろう中也さんに、心の中で謝る。
「来て!」
「なァに?お姉さんが遊んでくれるの?」
答える余裕も無く、Qを抱えて窓から外へ飛び出す。
異能を交え着地し、Qを降ろした。
彼はきゃはは、と笑い乍ら助けてくれたの?などと言う。
本当に、まだ子どもだった。
目線を合わせて、問いかけてみる。
「異能を、解ける?」
途端、Qの顔から笑顔が消えた。
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七海@返事・更新頗る滞ります(プロフ) - …え、ひゃ…。のーとさんの新作……嬉しいです…!!(通知来た瞬間、微笑みました)実は前作から拝読させて頂いて居りました。…更新、正座待機で待って居ります。頑張って下さい…! (2020年4月9日 18時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のーと。 | 作成日時:2020年4月9日 18時