正宗白鳥 ページ12
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「おい後ろ!」
「ん?うおっ」
泥の塊が飛んで来ていた。
「ちょ、あの、山岡さんたち二人止めといてください!」
「わかった」
これも異能だろうか。
泥の出所を探すと。
「ひっ」
目元が長い前髪で隠れた、気弱そうな少年がいた。
「ごごごごめんなさい、あの、別に、あ、攻撃しようとしたわけじゃ……あ、結果的には攻撃はしたんですけど、え、順さん、を、助け?なきゃいけないとおお思って……」
「すみません、落ち着いてもらっても……」
「すみませんすみません」
会話はでき無さそうだが、話は通じそうだったので、念のため彼の手を握りながら話してみることにした。
「私たちはただ攻撃しに来たわけじゃなくて、有用な人材がいたらマフィアに引き入れるとか、そういうことをしたいなと思ってて」
「そ、そうなんですか」
「はい、だから、彼もできれば……順さん?でしたっけ」
「あ、えっと……」
大分落ち着いてきた彼は「順さん」について教えてくれた。
もとは貧民街で大人に張り合うため立場の弱い子どもたちで集まった集団だったということ。
「順さん」と自分だけ変な力を持っていて、「順さん」が仲間を率いていたこと。
別にマフィアを特別憎く思っているわけではないこと。
だから、自分達に利益があるなら、この生活から抜け出せるなら、ついて行ってもいい、と。
「多分、話せばわかる……けど、敵意がないって信じてもらわないと……」
「……私以外多分敵意バチバチなんすけど」
どうしたものか、と考える。
正宗、と名乗った彼は言った。
「僕から、話します。ちょっと……怖いけど」
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七海@返事・更新頗る滞ります(プロフ) - …え、ひゃ…。のーとさんの新作……嬉しいです…!!(通知来た瞬間、微笑みました)実は前作から拝読させて頂いて居りました。…更新、正座待機で待って居ります。頑張って下さい…! (2020年4月9日 18時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のーと。 | 作成日時:2020年4月9日 18時