私一般人だったはずなんですけど。 (ページ4)

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夢じゃないかもしれなくもなくもないページ4

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あのあとなんか若返ってることに気づいた。
もう知らない。もう気にしない。
だって夢だもん。

「姉ちゃん遅い」

「……どちら様？」

食卓に向かうと、男の子が座っていた。
姉ちゃん、ということは弟という設定か。

弟はムスッとした顔をすると言った。

「いくらバーベル結びつけたからってそれは酷いだろ」

「お前か」

ぺっと軽く頭を叩くと、いてえ、と笑いながら返ってくる。

「あ、やっべ遅れる」

時計を見ると7時半。

出勤時間だった。

「あれ、私は？」

「何言ってんの。姉ちゃん昨日やった休校ウェイ絢斗ざまあとかすげえうぜェこと言ってきたじゃん」

「は？」

「ごめんて」

そもそも何も覚えてない。
覚えてないどころじゃない知らない。言ってない。

「行ってきます」

弟が出ていった後、食器を片付けに行くと、お母さんがこう言った。

「おつかい行ってくれない？」

何故に今

夢の中でお使い頼まれることってある？

私状況把握してないんですよね。

今もちょっとパニックなんです。
この街がまず何県の設定であるか日本であるか否かもわからないんです。
それでも私は

「はい」

返事をしてしまった。

馬鹿なのかな？

「いつものスーパーでね」

「……ごめんちょっと寝ると大事なこと忘れちゃう病にかかったから地図かいて」

「は？」