私一般人だったはずなんですけど。 (ページ19)

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ご対面ページ19

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コンビニでおにぎりやらパンやらを適当に手につかみ、ノリでお菓子も買う。

「くしゅっ、くしゅっ、はっくしょんっ！ひくしぇっ！」

そろそろ限界が…(ひ弱)

レジ袋を持って川沿いを歩く。

…うん。
物凄く嫌な予感しかしない。

「そこのお嬢さん！」

私ではない。
そうだ。
私なわけがないだろう。

「ちょっと！」

大丈夫。
私ではない。

「お嬢さん！」

肩を掴まれ、振り向かされる。

いや普通に不審者。
怖いです。

太宰さん。

無言でガンを飛ばすが、全く効果がない。

「ああ、やっと振り向いてくれた。桔梗のように凛としたお嬢さん。どうか、私と心中していただけないだろうか」

太宰さんは個性的でとても好きだけど何考えているかわからないので少し苦手な部分もある。

今だってキラキラした目してこちらに気づいているのかもしれない。

「へっくしゅっ」

「花粉症だねお嬢さん。水の中に入ると楽になるよ」

「…水から出たあと大変でしょ」

「心配いらない。何せ心中だからね」

「え…いやっちょっ…」

そのまま手を引かれ、川の中に引きずり込まれる。

ぼちゃん。

…無理心中かよ。