夢のような御伽噺を (ページ7)

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「にしても、綺麗な子やな〜」

と志麻は少女の顔を覗き込んだ。それを見た坂田も近寄っていき「ほんと綺麗！人形みたいやんな！！！」なんて言ってはしゃいでいた。

「たしかに、人間離れした容姿だよな。人形みたいな、でもどこかで見たことある顔なんだよな」

なんて言ってうらたんは顎に手を当て考える素振りを見せた。

「ホンマに勿体無いわあ、これで髪が短かったら。最高なのになぁ、足も綺麗やしぃ」

ニヤニヤとしながら少女の足にかかっている毛布に手を入れ、スーッと太ももに手を伸ばす志麻。

「何やってるん！！！！セクハラすんな！！まーしぃｯ！！」

坂田が大声を出す。

「うるさいなぁ、静かにしてやれよ寝てんだから」

なんて言ったがもう遅い。

「……ｯんん、」

少女は目を覚ました。

「ほらぁ、うるさくするから起きてしまったやん…」

ジトッとした目で坂田を見るセンラ。

「んやあ、申し訳ない！」

ほんとにごめんっ！とでも言うかのように手を合わせて謝ってくる。赤髪の人。

「ところでどこも痛くない…？なんか違和感とかない？」

キョンシーのコスプレをした男が心配そうに話しかけてきた。

「…痛くないです、でもなんですかあなた達は」

警戒しているのだろう、身体が強ばっているが強気な態度の少女。

「さっきはごめんな？食べていい人間かと思って、久しぶりのご馳走やったから噛み付いてもーたわ」

ごめんごめん、なんて謝ってくる警察のような姿の男。