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「何してはるんですか…まーしぃに、さかたん」
呆れ顔でセンラは床に星座をして俯いている志麻と坂田を見る。そのセンラの横には気を失って横になっているAが居た。
「だって、志麻が余計なこと言うんやもん!」
「いーや!!だって坂田やって女の子とお風呂入る気満々やったやん!!!!」などと言って取っ組み合いをし始める2人。
「もーー!うらたんが帰ってくるまで大人しくしといてや!!!センラもご飯作らなきゃあかんねんから!!!」
ん。騒がしい……なんだ
「どうしましたか……?」
気がつけばAは上半身を起こしてセンラたちを見ていた。
「あ、起こしてもーたか」
「痛いとこない!?頭とかぶつけておらんよな!?」冷静な志麻に対して坂田はワタワタとしながら「ごめんなぁ〜?」と言いAの頭を撫でる。
「Aちゃん起きたようやしセンラはご飯作ってきますねぇ」
センラはそう言い部屋から出ていった。
「大丈夫ですよ、坂田さん。頭もどこもぶつけてません」全然痛いところないですよ〜と、笑うA。その姿を見て安心したのか坂田は一息ついてソファに腰を下ろした。
「にしても、うらさん遅いなぁ〜?何してるんやろ」足を組み顎に手を当て考えている様子の志麻。
「たしかに遅いなぁ〜、なんやろ。てか急に出てったよなぁ〜」と、うーん。と声に出す坂田。
「めったに出かけることはないんですか?うらたさんは」2人の様子を見て疑問に思ったことを口に出すA。
「せやなぁ、あまり外出せぇへんから珍しいっちゃ珍しいなぁ」と志麻が言った瞬間。部屋のドアがゆっくりと開いた。
そこに立っていたのは、やまだぬきを抱っこしたうらたぬきの姿だった。
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作者名:まろまる | 作成日時:2023年11月18日 5時