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薄暗とヒーロー【柊琴葉】 ページ2

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朝、学校に登校するまでのわずかな道のりで“くだらな楽しい事”をするのが私__柊琴葉の日課だ。



「だー、るー、まー、さー、んー、がぁー?」



公園を歩きながら、長い木製の棒をクルクル回す。

時折右手から左手に持ち替えてみたり、両手で持って頭の上で回してみたり、そして振り向いて一言、



「転んだ!!」



当然朝のこんな時間に公園を歩く人はそういない。



「(たく...顧問のケチ、まだ薄暗いじゃんか)」



高校で陸上部に所属している私は『朝早い方が早くなる!』という顧問の言葉で朝練への参加を決めた。

本来朝練は希望性で、本気で陸上をする人が少ない私の高校では希望する人は滅多に少なかった。



「...薄暗いのも、あの穴のせいだったり?」



私は空を半分覆い尽くす気持ち悪い穴に手をかざす。


トウキョウの空に穴が空いて数年。


「妖」っていう悪い奴らがその穴から侵入してきて、“マリス”という組織で悪い事をしまくっている!

陰でコソコソやるのが嫌いな私はそれに敵対する組織“フスティーシア”に所属し、妖を倒している!


__そう!今の私は正義のヒーローなのだ!



『琴葉...?あの妖さんは、何も悪くないのよ...?』


『皆んな幸せになれるよ?ねえ琴葉?』


『母さん!姉さん!目を覚ましてよ!』



「いや、ヒーローなんかじゃないな!とやっ、」



足に力を込めて、規則正しく並んでいる木の上に飛び乗る。そのまま、隣の木に飛び移った。

こうやって高い所を歩くのも悪くはないのだ。



「ん〜!くだらな楽しい〜!」



空に空いた穴__スカイアンダーを隠すように、私は大空に向かって大きく伸びをした。


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是非誰か琴葉と絡んでやってください!

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柊斗(プロフ) - 更新終了しました! (2020年10月11日 14時) (レス) id: 1710749122 (このIDを非表示/違反報告)
柊斗(プロフ) - 本編更新させていただきます!(ダメだったらごめんなさい...!) (2020年10月11日 13時) (レス) id: 1710749122 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渦桃&霄 x他4人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年10月2日 0時

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