貴方だけのお人形 2 ツイステ (ページ3)

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気になるお方ページ3

「僕はジェイド・リーチと申します。お嬢さん、お名前は？」
思わずとマントの頭を隠している部分を深く被ると、ジェイドはニコニコしながらマントの頭の部分をバッ！！と思い切り脱がした。
「･･･おやおや、そんな可愛らしい顔をしているのになぜ隠すんです？勿体ないじゃありませんか」
「･･･貴方、には関係ない」
「名前を教えたのですから名前で呼んで下さらないと悲しくなりますね･･･しくしくしく」
「！っ〜、私はAでプランツドールです。ご主人様はレオナ・キングスカラー。よろしく、ジェイド」
「やっと呼んでくれましたね。レオナ・キングスカラー･･･まさかそんな趣味があったなんて、これは使えますね」
ニコニコしながら手を握ってくる。苦手なタイプだ。何処か喋り方が学園長に似ている。するとジェイドはフニフニ手をつねったりにぎにぎしたりしてきたので思わず手をはらう。ジャックはニコニコしたままだ。気味が悪い･･･。
「失礼。人間の女性は初めてですので少し調子に乗りすぎたようです。人間の女性は男性に比べて体が柔らかいとお聞きしましたが･･･Aさんはとても硬いですね。それに温かさを感じない」
「だって人間じゃないから」
「え？」
マントを被り直し早歩きでジェイドの元から離れようとするがジェイドに片腕を掴まれて身動きが取れなくなってしまった。
「･･･何？早く本を借りたいのだけれど」
「ちょっと貴方の事が興味深くて･･･人間じゃないということは別の種族ですか？例えば妖精や魚人、獣人等･･･「ジェイドは話を聞いてなかったの？」･･･はい？」
「私、自己紹介の時言った。プランツドールって！離してよ」
驚いているジェイドの手を振り払い、いそいでジェイドの元から離れた。後ろをちらりと見ると口をポカーンと開けたままのジェイドが見えたがこれ以上関わると面倒臭いので無視をした。

「プランツドール･･」
手元にある本を読んでいるとドスっ！と背中に重みを感じた。その正体を知っているので溜息をつき、正体に話しかける。
「フロイド。急に乗るのは辞めてください」
「良いじゃあん♪ジェイドなら受け止めてくれるでしょう？･･･何それ何読んでんの？」
フロイドが僕の手元から本を奪う、まだ読んでいる途中だったのに。やれやれ気分屋の片割れには困ったものです。
「なになに〜？プランツドール？何コレ」
「気になったお方に会ったもので少々調べていました」
「アズールに頼まれてぇ？」
「違います」