25話 ページ26
「なッ……なッなんで!?……こ、此処までは……私一人分の足跡しか…ッ後にも先にも、貴方の足跡は、」
「おっ、良い反応だな。どーせなら、握手の時で見たかったぜ。……heh なぜッて?オイラ近道知ってんだ」
にィ、ッと笑みを見せる彼にぞっとする
だ、ッて…
(ッどー頑張っても……この直線状に近道もクソも無ェだろ…!)
テレポート?瞬間移動のような?
Torielさんも、炎の魔法を使ってた。彼はそういう魔法の使い手、だとか
……私も、一緒にテレポートできるとしたら……Asgoreの元まで、私も一緒に連れて行ってくれる、かも
あぁ、否、少し考え方が違う?
Torielさんの所にまで、連れてって貰えばいいんだ。……彼女がAsgoreの元へたどり着く前に、私が辿り着いてしまっても、私は非力なニンゲン…できることは何もない
そうと決まれば……
彼女に電話をかけて、其処迄……Sansさんに
初対面、会ったばかりで利用させて貰うのは申し訳ないが…許してくれ、Sansさん
相変わらずのニヤケ面な目の前の彼を放り、バッグからあのケータイを取り出してTorielさんの番号を押した…思えば、自分から掛けるのは初めて……
1コール、2コール、3コール、4コール………10コール
「どッーして出ないの!?……ッ、真逆」
______ホーム リビング 彼女のソファ
『プルルルル、プルルルル』
…っ
Torielさん、もしかしてケータイを忘れてッたァ!?
ぴッと呼び出しを終える。天候に見合わず、だらりと大粒の汗を流す私を他所に、Sansさんは口を開いた。
「heh……電話にでんわ、ッてか?」
「ぶはッ…」
ダジャレの不意打ちはタチが悪い…さも意外そうに私をみたSansさん。
そしてニンマリとした、怖い笑みへと様変わり……私も、ニヤリ…余韻で上がる口角を隠すため手で覆うも、溢れだす笑いは留まることを知らない
「ッ…ふ、クふふッ……んひ、……ッ」
「おいおい、隠せてないぜ、手で覆って口を隠しても声が出てちゃあ……意味ない程スケスケ、の防御だな?」
「ん゛っふ!」
___*Sansさんはとても満足げなご様子だ。
「っひ、…あは、は…い、いや…“サンズ”の川が見えた…っひ…笑い死ぬところで……」
「お前さんも中々やるな、ふひひ……」
雪が降りしきる中、互いのギャグに笑うスケルトンとニンゲン。軽く出てきた涙を拭って、ふぅっとため息。
さて……一通り落ち着いたのならば……
「では失礼ッ!」
「あッオイ!」
逃げろ!
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いちご飴☆(プロフ) - ダジャレが好きな主人公ですか・・・私もダジャレ大好きです・・・。あ、すっごく面白い作品ですね!作者さんのペースで頑張ってください、応援します! (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f094832cd (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - らぁーゆさん» 今回ばかりは流石に予想していなかったので正直戸惑いましたがなんとか投稿させて頂きました。お待たせしました (2022年2月5日 1時) (レス) @page19 id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
らぁーゆ(プロフ) - うわぁぁ!とても最難なことが起こりましたね💦深夜まで待っております! (2022年2月4日 20時) (レス) @page17 id: ebbeaa48a3 (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - うまさん» そう想っていただけて幸いです。引き続き楽しんで頂けるよう更新の方頑張って行きたいと思います故…どうぞよろしく御願いします (2022年2月4日 17時) (レス) id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
うま - この作品すきなので更新頑張ってくださいっ! (2022年2月3日 20時) (レス) @page16 id: 0cf6b27ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病蛟 | 作成日時:2022年1月16日 15時