１５話 ページ16
机上に水が再度たっぷりと入った花瓶。私はメモを取るべくPCを起動させた。此処で吃驚したカルチャーショック(？)
この世界にはノートPCなんてないらしい。あるのはデスクトップPC、それも昔の型。前後に大きくて幅とる割に性能がくそ悪く。あぁ…昔だぁ、と実感するアレ。
言い方は悪いかもしれないけど実際の所そうなのだからどうしようもない。
「良い？ここはイビト山から入れるモンスターの住む地底の世界。それは理解できてるでしょ？」
「もちろん。」
Floweyさんは勿論私を殺すのではなく、世界について教える事を選んだ。
そんなこんな始まった教習会。暫くの間部屋にFloweyさんの声とパソコンのタイピング音が響く。最後の一押し、パチンと良い音を出してEnterキーを弾いた。打ち込まれた内容を読み返し一つため息。メガネを外して眼を休ませながら内容整理……
「なるほど？この世界も一応大まかに地域区分はされてるんですね。モンスターと出会ったら殺すも見逃すも、基本私次第……と、」
まぁ、殺さないけど。
ここでの通貨、安全な過ごし方、その他もろもろ……でもただ一つ、
「……エンカウントって、意味わかんない……」
資料を見直して首を振る。どうしてかな、ここはどうもゲームのような単語が飛び交う事が多い。
「あー…モンスターと出会ったら殺すか、話して逃げるか、逆に逃してやったりすれば良いってわけ。君はHPおろか何も見えてない。寧ろソウルを見れたのはキセキかもね。だから他のヤツらより死に易い……セーブロード能力も無いし、死んだら一発アウト。言っても意味ないと思うけど気をつけなよ」
「ふぅん…まぁ、…私が殺意を持って接すれば相手も殺意マシマシでしょうか。」
どうせFIGHTもACTもITEMもMERCYも分かんないだろう、というFloweyさんを無視してパソコンを閉じる。
彼のいう通り、申し訳ないが英単語の意味は分かるけど実質理解してないのとほぼ同じ
「まぁ、感謝、します……Floweyさん。約束通り植木鉢持ってきてあげます」
その瞬間嬉しそうな顔をしたFloweyさんだが、すぐに正気に戻っては、ワァギャアと騒ぎ立て始めた。「ボクを元の場所に戻せッて！」と言う彼に部屋を出る前、一言。
「…あんな薄暗くて遠くからでしか見えない空より、もっと色んな場所探検した方が広く視野を持てて楽しいのよ。折角の人生勿体無いわ。私が今度貴方を連れて散歩にでも言ってあげようか。」
ドアを閉めた時には、抗議の声は無くなった。
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いちご飴☆(プロフ) - ダジャレが好きな主人公ですか・・・私もダジャレ大好きです・・・。あ、すっごく面白い作品ですね！作者さんのペースで頑張ってください、応援します！ (2022年2月18日 23時) (
レス) id: 5f094832cd (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - らぁーゆさん» 今回ばかりは流石に予想していなかったので正直戸惑いましたがなんとか投稿させて頂きました。お待たせしました (2022年2月5日 1時) (レス) @page19 id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
らぁーゆ(プロフ) - うわぁぁ！とても最難なことが起こりましたね💦深夜まで待っております！ (2022年2月4日 20時) (レス) @page17 id: ebbeaa48a3 (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - うまさん» そう想っていただけて幸いです。引き続き楽しんで頂けるよう更新の方頑張って行きたいと思います故…どうぞよろしく御願いします (2022年2月4日 17時) (レス) id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
うま - この作品すきなので更新頑張ってくださいっ！ (2022年2月3日 20時) (レス) @page16 id: 0cf6b27ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病蛟 | 作成日時：2022年1月16日 15時
