13話 ページ14
音が聞こえるしたリビングの方を反射的にみてしまう。Torielさんが戻って来たのかな
「今の音……」
「……ねぇ、」
「はい?」
確認しようと立ち上がる為に重心を前に傾けかけた時、Floweyさんは徐に私を呼び止めてきた。ピタリ、動きを止めて振り返る。その時に見えた彼の表情は俯いて余り良く見えなかったけど、多分、笑っているように見えた。
「君は、また地上に戻りたい?」
「いいえ」
「君は……今でも死にたい?」
「はい、もちろん」
「ボクが殺してあげると言ったら?」
「heh……喜んで、」
質疑応答に段々と殺意が言葉に孕まれてくる。私にはわかる。Floweyさんは、本当に私を殺そうと想ったら殺せる。……でも、私を殺すに値するメリットがわからない。死体でも食べるのかい?
「ぼくはさ、絶望に塗れた顔が大好きなんだよね」
「わぉ、趣味悪いですね。まぁある意味同感ではありますが」
けらり、ケラけら
笑いながら返答すれば、再度フラウィさんは私の頭を叩いてきた。いっテェな、ハゲ課長じゃねぇんだからやめろや……とか想ったのは心の底に押し込んで。
確かに。私も人が絶望に塗れた表情っていうのは好きだ。でも、誰彼構わずみたいって訳でもない。確かに私も頭のねじは数本ぶっ飛んでる可能性があるけれど、それでもサイコパスなんかもってのほかだ。イカれては無い_______ハズ。
「だから、君をここで酷く殺して、Torielの絶望の顔を拝んでやろうか、とも想ったけど……
君を殺しても、僕どころかこの地底の世界に何もメリットは無いっぽいね」
「…………なぜ?」
少し、空気が刺々しくなる。殺気の主は勿論私だ。
……たとえるのなら、…お腹が空いている様態で大好物を目の前にチラつかせられて焦らされている状態…ピリッとした殺気が肌を包んで刺激していく。
それはFloweyさんも同感なようで、ほんの少し表情が強張って要るかのように見えた。それでも、、葉をこちらにむけ、くいっと動かす
途端、ピンッと機械的な音が響いた。かと思えば引っ張られるような感覚と、気付けば私の目の前に、色が混ざりすぎてドブ色にでもなりました、とでも言いたげなハート。
「……なに、コレ」
「コレ、君のソウル」
「そ、は?」
「うへぇ、汚ない色…僕の求めるセーブロード、リセットの力はおろか…染まり易すぎて手に負えない。殺しても力は得られないし寧ろ留まることすらできない。Asgoreの元に行く資格もないね」
彼は一体…なにを言って……
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いちご飴☆(プロフ) - ダジャレが好きな主人公ですか・・・私もダジャレ大好きです・・・。あ、すっごく面白い作品ですね!作者さんのペースで頑張ってください、応援します! (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f094832cd (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - らぁーゆさん» 今回ばかりは流石に予想していなかったので正直戸惑いましたがなんとか投稿させて頂きました。お待たせしました (2022年2月5日 1時) (レス) @page19 id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
らぁーゆ(プロフ) - うわぁぁ!とても最難なことが起こりましたね💦深夜まで待っております! (2022年2月4日 20時) (レス) @page17 id: ebbeaa48a3 (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - うまさん» そう想っていただけて幸いです。引き続き楽しんで頂けるよう更新の方頑張って行きたいと思います故…どうぞよろしく御願いします (2022年2月4日 17時) (レス) id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
うま - この作品すきなので更新頑張ってくださいっ! (2022年2月3日 20時) (レス) @page16 id: 0cf6b27ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病蛟 | 作成日時:2022年1月16日 15時