１１話 ページ12
クスクスと一頻りそのギャグで笑って、Torielさんの部屋をでた。待っていれば、Torielさんも自然と帰ってくるだろう。
今度はきちんと自分の部屋のドアを開けて中に入った。微かに音を立てて開いたドアに身を滑らせ、ぱたむと閉じる………と、同時に私ではない誰か、の声が部屋に響いた
「HOWDY！ボクはFlowey、お花のFloweyさ」
「うぉぁ！？」
まだドアの方を向いていた私の背後から聞こえた声に、びくりと大きく声をあげた。女子のかけらもないような、そんな声
そんな反応が面白いかのように彼……キンポウゲのモンスター、Floweyさんはケラケラと笑っている。
「は、花っ……？私が摘んだ、キンポウゲの、モンスター……で、すか？」
「その通り！君がTorielと出会ったところで、ボクは移動して君に挨拶する予定だったのに、君ときたらボクのことをピンポイントで引っこ抜いて行っちゃうなんて！」
どうやらキンポウゲ……否、Floweyさんはお怒りのようだ。花瓶から身を乗り出すように茎と葉を動かして、私に御説教垂れている。
かつて花に説教される社会人なんて、絶対いないだろ。
ガラス製の花瓶では中身がよく見える。花瓶の中身は、無数の根っこと根太い茎。そして、ほんの少量の水…さっと血の気が失せていくのを感じた。
「すっ……すす、スミマセン！スミマセン！わ、わた…私としたことが、水がかなり減って……わ、た…私のせいですね、申し訳ございませんっ、貴方と知らず摘んでしまったこと深くお詫び申し上げます、たｯ…ただいますぐに変えの水を入れて差し上げますのでどうかご勘弁をぉおお！！！」
「ハ？うるっさ……おいっ、ちょ、待てよｯ！ボクの話を聞っ……聞けってばぁあ゛あ゛！！」
自然と怒られモードの正座の状態から、彼の入っている花瓶をがっちりと掴んでキッチンへと走り出す。
彼の叫び声なんて、今の私の耳にも入らぬほどに、私は焦っていた。
知らなかったとしても私が勝手につんで、勝手に連れてきてしまったいわばお客様。お客様をこの状態に放置することは、いささか私として許せることではなかったから
こんなに誠心誠意の対応をしているんだ、
＿＿＿＿許して、くれるでしょ？
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いちご飴☆(プロフ) - ダジャレが好きな主人公ですか・・・私もダジャレ大好きです・・・。あ、すっごく面白い作品ですね！作者さんのペースで頑張ってください、応援します！ (2022年2月18日 23時) (
レス) id: 5f094832cd (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - らぁーゆさん» 今回ばかりは流石に予想していなかったので正直戸惑いましたがなんとか投稿させて頂きました。お待たせしました (2022年2月5日 1時) (レス) @page19 id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
らぁーゆ(プロフ) - うわぁぁ！とても最難なことが起こりましたね💦深夜まで待っております！ (2022年2月4日 20時) (レス) @page17 id: ebbeaa48a3 (このIDを非表示/違反報告)
病蛟(プロフ) - うまさん» そう想っていただけて幸いです。引き続き楽しんで頂けるよう更新の方頑張って行きたいと思います故…どうぞよろしく御願いします (2022年2月4日 17時) (レス) id: a53994f60f (このIDを非表示/違反報告)
うま - この作品すきなので更新頑張ってくださいっ！ (2022年2月3日 20時) (レス) @page16 id: 0cf6b27ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病蛟 | 作成日時：2022年1月16日 15時
