エコヒイキ [YY(わいわい)] ページ46
*
“制服脱いだら終わりなの？”
そう聞けば先生はきっと、イエスともノーともとれるやり方で、首を振る。
母親には友達の家に泊まるからとウソを吐いた。今日も歯医者に行けなかった。先生のお誘いはうれしいけれど、たいていタイミングが悪い。
「今日も時間ぴったりやな」
長い腕が重いドアを片手で押し開き、私を家に迎え入れる。どうやら、丁度午後九時だ。
先生の部屋は、いつも珈琲豆の香ばしいいい香りがする。私はお茶も待てずに、キングサイズのベッドに腰かけた。
「まだ、早いですか？」
先生は、返事はせずに薄く笑う。そして私の隣に座り、制服のリボンに手をかけた。床にひらりと、赤いリボンが落ちた。
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「先生……、教えてほしいことがあるんです」
「何や」
「他にも好きな子がいるの？」
手を上にやり、生えかけた顎髭を撫でる。
先生は私から目をそらす。
知ってるよ。見え透いた上目遣いの、二年生のあの子でしょ。先生、あの子の天然はニセモノだよ。
言いかけた言葉は、強い律動の快楽に搔き消えた。
言わせなかったんだ。
上下に揺さぶられながら、私は瞳を閉じた。
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わかってるの、いけないことしてるってこと。
先生が行為のあといつも、「ごめんごめんごめん、ごめんね」って謝ってること。
放心しながら、几帳面にたたまれた制服を着なおす。ヒヤリと冷たいリボンに、指が小さく震えた。
いけない子ってば、いけない子。
外したリボンは、ベッドの隙間に隠しておこう。
二年生のあの子は、目ざといからきっと見つける。あの子じゃなくてもほかの子が。
リボンの裏に、油性ペンで自分の名を書いておいた。
(ごめんごめんごめん、ごめんね)
先生、いいの。
私、ヒロインになれなくてもいいの。
だから、エコヒイキをして。
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サラ - うおおおキヨさんんんん!!私のリクでしたか！ありがとうございます！もうすぐで完結しちゃうんですね…ちょっと悲しいです(´；ω；`) (2016年5月14日 22時) (
レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - サラさん» もちろんそうです！！お待たせしました、すみません（；；） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» ふわぁぁもしかして私のリクでしょうか、優しく頭を撫でてくれって！例え違っても最高です！私頭撫でられるの大好きなので！続き待ってます！(*^-^*) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» はい！待ってます♪(○´∀｀○) (2016年4月21日 21時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - ソース屋さん» はい！ぜひ！（＾O＾） (2016年4月11日 21時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちか | 作成日時：2014年11月21日 23時
