犬科 [新世界グル〜プ] ページ5
- ろー
*
好きぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい！！！！！！と彼女が振り向くまで一目も気にせず脇目も振らず叫び続ける自信がある。 もう少し言うなら異性という括りで俺の器を満たすことが出来るのは彼女だけだ。
待ち合わせ時間まで一時間前。
俺が指定したオブジェ周辺が見渡せるカフェの席に腰を下ろした。
随分と寒くなった。ブラックコーヒーにミルクとシナモンとガムシロを放り込んだただ甘いだけの液体を喉に流す、身に染みた。
二百円のコーヒーに舌つづみを打っている余裕のない俺は、「あますぎる」と認識しても、買い直したり、コーヒーを追加したりはしない。
ここから立ち上がり、店員に話をつけるその時間がもったいなかったからだ。
何度も何度も腕時計を確認するが、三十分前に待ち合わせ場所にやってくるはずの彼女の姿がいつまで経っても見えなかった。
すぐに電話をかけたが繋がらない。乱暴に椅子を跳ね除け握りつぶしたコップをゴミ箱に投げたら俺は交差点を突っ切った。
遅くなるなら連絡くらいすればいい！俺を心配させるようなことしないでよ
渦巻く感情を振り切るように走る。ぎょっとした目でサラリーマンに見られた。
ちょっと彼女のことが好きなだけだ。 一ヶ月ともう少し、会えなくて淋しかった。
混雑する改札の前で足を止める、吐きだされる人、人。
つま先立ちになってAを探していたら、ぼふっと、背中に人の温かさ。
「あっ！」
「ごめんねー、電車止まっちゃって、携帯も使えなくて」
「遅いよ」
「ごめんってばぁ、怒らないで、行こう？」
語尾をたらりと伸ばし、甘えるように笑うAをいじらしく思った。
触れられた指先が熱い。 きっと、俺だけだ。
「あ、待ち合わせ場所ここじゃなかったよね、わざわざ来てくれたんだ」
「……腹立つんだけど」
わざと刺々しい言い方で、Aの掌を突き放す。
ぴくりと肩を震わせて、こちらを見る彼女の目は驚きでいっぱいで、黒い瞳には俺が映っている。
「ごめん、遅刻して………」
「こっちこそ、…ごめん」
Aが言い終わる前に抱きしめた。
「余裕なかった。 なんかあったのかなとか、考えたらキリねーんだって
……それだけ。……ほんと、ごめん。びっくりした？」
「う、……うん」
体を離して、今度は俺から手を握る。
おれの寂しさ、少しは理解してもらえただろうか。
＊
わんこが噛みついた
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サラ - うおおおキヨさんんんん!!私のリクでしたか！ありがとうございます！もうすぐで完結しちゃうんですね…ちょっと悲しいです(´；ω；`) (2016年5月14日 22時) (
レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - サラさん» もちろんそうです！！お待たせしました、すみません（；；） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» ふわぁぁもしかして私のリクでしょうか、優しく頭を撫でてくれって！例え違っても最高です！私頭撫でられるの大好きなので！続き待ってます！(*^-^*) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» はい！待ってます♪(○´∀｀○) (2016年4月21日 21時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - ソース屋さん» はい！ぜひ！（＾O＾） (2016年4月11日 21時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちか | 作成日時：2014年11月21日 23時
