角恋慕２ [チームTAKOS] ページ38
- アブ
*
真っ暗な部屋に、俺はいつもひとりぼっち。
彼女を待ってるのに、いつまでたってもやってこない。
泣きつかれた腫れた瞼を擦って、自分の膝を引き寄せた。
『そこで何してんのよ！ バカ！』
君はまだ来てくれないね。
*
またこの夢だ。
重い頭をもたげ、俺は少しの時間ぼうっとしていた。
隣の女の子が「泣いてたよ」と笑った。
「ペットがさぁ、死んじゃう夢みた」
「かわいそー、私は良い夢みてたよ。だって昨日の夜最高だったもん」
「…本当に？」
「うん、やっぱアブくん好き！ 彼氏よりもずっとかっこいいし！」
じゃあお風呂入ってくるね、そういい消えた背中。
俺はふと冷静になって辺りを見渡した。甘めのお茶と、丸めたティッシュ、白濁液で先をぷくりとさせているゴム。
「何、してるんだろ…俺…」
Aの顔がちらついて、無性に会いたくなった。
きっと本当に好きな子とならば、行為の後に気持ち悪くなんてならないんだろう。
財布からお金を取り出し、乱れの無いように制服を着なおしてから、ホテルを出た。
*
膝から崩れてしまいそうなほど疲れていた。
ほとんど倒れるようにホームのベンチに座る。
それから額に手を当てて、空を仰ぐ。真っ青だ。 憂鬱なほどに。
そういえば、Aは綺麗な長い髪を短く切っていた。
乱暴に結ばれたポニーテール、結構好きだったのにな。
目元にじわりと涙がにじむ。
あの夢を見ると、俺は脆くなる。
だからこそ、会いたいけど、会いたくなかった。
やってきた電車の中に私服のAを見つけて、やめろと危険信号を鳴らす理性より先に、
体が動いてしまった。
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サラ - うおおおキヨさんんんん!!私のリクでしたか！ありがとうございます！もうすぐで完結しちゃうんですね…ちょっと悲しいです(´；ω；`) (2016年5月14日 22時) (
レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - サラさん» もちろんそうです！！お待たせしました、すみません（；；） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» ふわぁぁもしかして私のリクでしょうか、優しく頭を撫でてくれって！例え違っても最高です！私頭撫でられるの大好きなので！続き待ってます！(*^-^*) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» はい！待ってます♪(○´∀｀○) (2016年4月21日 21時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - ソース屋さん» はい！ぜひ！（＾O＾） (2016年4月11日 21時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちか | 作成日時：2014年11月21日 23時
