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「……おいはすおぉ……完璧じゃねぇかどうなってんだよ……」
「何その口調。…っていうかなんでお前まで派手なの着てんの！？」
「え？ ヒロインの服装。 自分で作ったんだよ？似合うでしょ？」
二人が金ぴかな衣装を身にまとい写真を撮り合う。
これが萌えだとしたら俺には一生わからない世界だ。
素直に着てしまったが、確かに服自体はよくできていた。緑がかったブレザーに真っ直ぐ長いパンツは、さながらゲームの世界から持ってきたみたいに完成度が高い。
A扮するヒロインも同じ。だが彼女の場合、彼女自身が画面から出てきた様に似合っている。いささか胸が苦しそうである。
「……つわはす、本当に似合うねぇ」
今まで彼女から、こんな熱っぽい視線を受けたことは無かった。
それがキャラクターに扮装した俺であったとしても、嬉しいことには変わりない。
「あ、あんま見んなよ…」
「ちょっと顔隠さないで」
「おい、おいおいおい胸ぇ！」
豊満なバストを俺の腹辺りに押し付け、凝視してくる彼女の目には無数のハートマークが浮かんでいる。俺はどうしたら良いか全くわからず必死に肩を押しのけようとするが、Aはなかなか頑なで身を引かない。
「ひっつくなって！」
「いーじゃーん！」
「……お前誰にでもこういうことしてんだろ！」
俺は、そう拗ねるように言って視線を落とす。ブレザーを握るAの拳が見えた。細い指が握り込まれると、ほんのり赤くなる。
「…するわけないでしょ」
上目づかいで、不服そうに下唇を突き出す彼女。
あんまりにも無防備で、それでいて無邪気な表情に腹が立つ。
でも俺の膝にちょこんと乗るコイツというシチュエーションは、これから先無いだろう。
もう少し、傍にいて欲しいというのも本音だった。
「こんなに近くに居たいと思うのは、はすおだけだよ」
『だから怒らないで？』
まるでご機嫌とりな甘え口調。
むくむくと這い上がる愛欲にも似た感情に、ゴクリと生唾を飲みこむ。
「怒ってねぇから、離れろ」
強く睨んで、Aを牽制した。
しっかりと俺を射る瞳は揺らがない。
「あんまべたべたくっつかれると困るんだよ…」
自分でも驚くほど弱弱しい声音が口から出た。
愛しい女が目の前にいる。抱きしめてしまいたい。でも、そんなこと彼女は望んでないだろうから。
「……わかったよ」
*
殿堂入り有難うございました！
これからもぼちぼち頑張って行きます
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サラ - うおおおキヨさんんんん!!私のリクでしたか！ありがとうございます！もうすぐで完結しちゃうんですね…ちょっと悲しいです(´；ω；`) (2016年5月14日 22時) (
レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - サラさん» もちろんそうです！！お待たせしました、すみません（；；） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» ふわぁぁもしかして私のリクでしょうか、優しく頭を撫でてくれって！例え違っても最高です！私頭撫でられるの大好きなので！続き待ってます！(*^-^*) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» はい！待ってます♪(○´∀｀○) (2016年4月21日 21時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - ソース屋さん» はい！ぜひ！（＾O＾） (2016年4月11日 21時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちか | 作成日時：2014年11月21日 23時
