萌えに屈する [TAKOS] ページ32
- つわはす
*
「あぁぁやばいやばい！ 制服の男女が自転車二ケツしてる！ 萌える！」
バンバンと痛いくらい俺の腕を叩きながら、整った顔を崩すA。
彼女の言う眼前のいかにもカップルな二人は、確かにまぁまぁサマになっている。
でもさぁ、俺たちの方がお似合いじゃない？
なんでこう、Aは自分に興味が無いのか。
可愛らしいし、妄想しているとき以外は静かで、冷静で。
鼻息を荒げて萌えを叫ぶその姿でさえも、俺はイイと思ってしまう。惚れた弱みか。
「俺が居んのになんで他の男見んの？」
「見慣れたつわはす見たって何もおもしろくないからに決まってんじゃん」
『アンタがキヨくんとくっついたら別だけど』
と期待に染まった目で見られたが、視線を外して頭を掻く。
そういうことじゃねーだろうが、ちょっとは俺のこと意識してくれたっていいじゃねぇっかって話だろ。
Aは鼻歌を歌いながら、楽しげに人間観察を続けている。
俺はふと思った。
コイツに求められたいなら、男友達として隣にいるより、男子学生として観察対象であった方がよかったのではないかと。
「なぁ、俺には萌えるとこない？」
半身を捩って振り返るAに、腕を広げて全身を見せる。
つかつかとローファーを鳴らし歩み寄ってきた。
「……コスプレに興味は？」
「はいぃ？」
語尾が裏返る。
Aは突然、ギラリと目を輝かせると、俺の腕を引っ張った。
「私がヒロインやるから、アンタ主人公着て」
「え！？着る？！ は！？」
Aのやる気が充溢していく一方で、俺は何が何だか呑みこめないまま、彼女の家の物置部屋に突っ込まれた。
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サラ - うおおおキヨさんんんん!!私のリクでしたか！ありがとうございます！もうすぐで完結しちゃうんですね…ちょっと悲しいです(´；ω；`) (2016年5月14日 22時) (
レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - サラさん» もちろんそうです！！お待たせしました、すみません（；；） (2016年5月12日 23時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» ふわぁぁもしかして私のリクでしょうか、優しく頭を撫でてくれって！例え違っても最高です！私頭撫でられるの大好きなので！続き待ってます！(*^-^*) (2016年5月7日 22時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
サラ - はちかさん» はい！待ってます♪(○´∀｀○) (2016年4月21日 21時) (レス) id: 72c8aad68f (このIDを非表示/違反報告)
はちか(プロフ) - ソース屋さん» はい！ぜひ！（＾O＾） (2016年4月11日 21時) (レス) id: 7bd8392448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちか | 作成日時：2014年11月21日 23時
