気まぐれだったんです(泣)[浦島坂田船]

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youside


赤眼に目を奪われていると

不意にその赤眼の視線が下がり
刹那、鎖骨辺りから肌を貫かれる感覚に襲われる

『いっ！うぅ…』

痛さからか恐怖からか目から生理的な涙が溢れ出る

？「ちゅっ……ｼﾞｭﾙ…ｼﾞｭﾙﾙ…ﾁｭ………ん…」
『うっ……んンッ……はぁ………いっ……』

吸われる度に身体中の血がドクドクと流れていく

？「甘っ…止まんな…ｼﾞｭﾙ…」

吸われ続け、意識が遠のく

？「ばかっ！吸いすぎだ！」ﾄﾞｶｯ
？「痛てっ！」
『ﾊｧﾊｧ…』

一旦終わった…の、かな？

貧血状態なのか頭が回らない

？「ごめんなぁ、大丈夫か？」
？「うらさん、此奴もう後1人くらいしかもたんで」

金眼のキョンシーが身体を支えてくれているらしい
落ち着く優しい香の匂いに包まれる

？「じゃあ、2番目は俺やな」
？「はぁ…今日はまーしぃで終わりだな」

まーしぃ？と呼ばれた紫眼のゾンビが私の太腿を触りながら血を吸う箇所を吟味している

？「じゃ、いただきます…ん」

太腿からプツリと肌が切れる音がする
賢者と時と同様にドクドクと血が流れる音が身体から聴こえる

『うぐっ……はぁ…んッ………』
？「ｼﾞｭﾙﾙ……ちゅっ…ﾁｭ……ﾍﾟﾛｯ」

？「坂田が止まんなくなるのも納得いくわ
妖精ってこんな美味いんか…」

ゾンビが何か言っているが
もう、何を言っているのか理解出来ない程頭は真っ白になっている
あと、眠い

？「ん？もう疲れたか？ごめんなぁ馬鹿な奴らばっかで。今はゆっくり休んでな？」

申し訳なさそうに微笑むキョンシーの顔を見ながら私は意識を手放した



……To be continued

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