遊園地の秘密 (ページ2)

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先祖のアトリエページ2

そらねこside
「うーんよく寝た。」大きく伸びをして、ベットから降りる。机の上のカレンダーに目を向ける。

「今日はアトリエの掃除だけか。ささっと終わらせてきちゃおっと。」服を着替えポケットにいつも

持っているものたちを入れて外に出る。朝ご飯は掃除の後、街で済ませようかな。「にしても何であ

のアトリエを処分する気にならないんだろうなぁ。」あのアトリエは、僕のご先祖様であるスカイっ

ていう芸術家が使っていたらしい。もうスカイはとうに亡くなっているのに、僕も僕のご先祖様も今

まで手放さなかった。なぜかって？こっちが聞きたい。どうしたって処分する気にならないんだ。も

う一族は僕しか残っていないけどなくなる前にお父さんは言った。

『そら、お父さんはな、なぜかアトリエ

を手放そうと思えなかった。先祖がみんな同じように思ったらしい。きっとおまえもそうなんだろう

な。』そのときは、信じていなかったけど今は違う。お父さんが言ったとおりになった。不思議だな

な。理由を考えているとアトリエに着いた。ポケットから鍵を取り出しドアを開けようとした。

「え？開いてる、、、、泥棒？」僕は中に入り確認する。ものの位置は変わっていないし窓が割られ

た様子はない。僕が鍵を閉めるのを忘れたと考えるのが妥当だろう。「よし、切り替えて掃除しよっ

と。」アトリエはあまり広くないため掃除はすぐに終わるが、割といい運動になる。「ぐ～」とおな

かの音が鳴った。「早くご飯食べに行こっと。」アトリエを出てしっかり鍵をかける。僕は街に向か

って朝のすがすがしい空気を吸い込みながら歩き出した。