【APヘタリア】夕暮れの街角で【米】

episode.7 pure ページ7

A「あああ、あの！あの！」




HERO「どうしたんだい？」





無意識なのか！？アメリカとはこうゆうものなのか！？




A「あのですね大変恐縮なのですが、お手を、その、お手を繋ぐのが初めてなので、あの、離して、いただ…けた…らと……思いまして…」





自分でもあまりにも不自然だと思う…。





動揺しすぎている。





いやいやいや、動揺するよね、うん！！！！！！！これだけAPP高いイケメンに手を握られているんだよ！？！？！( 自問自答 )


※APP→クトゥルフ神話TRPGで使われる容貌や外見の美しさの事。







HERO「…手？HAHAHA！！面白いなあ全く君は！ピュアなんだね！…だけどそのお願いは聞けないな☆」






A「…ど、どうしてです？」






HERO「また君が悪い狼に連れていかれないように手を繋いでおかないとね！」







A「あっあっありがとう、ございます、！」







しかし恥ずかしいものなのである。



仕方ない。


こんな経験ないのだから。







HERO「さ、もうすぐ着くよー！ここを曲がった所さ！」







相変わらずの無邪気な声で、そう私に伝えてくれる。









さっきまで居た街角を曲がったら、そこは映画でよく見る海外の住宅街。




その中の1軒






小さな庭があり、その奥に二階建ての家がある。





A「…想像以上に…大きい家……。」






HERO「リッパなんだぞ！」






HERO「じゃ！俺はここまでだ」




A「本当に本当にありがとうございます。それで、お礼はどうすれば？」







HERO「…あっ、…」




考えてなかったようだ。







HERO「うーん…そうだなあ。……！そうだ！」




A「なんなりと！」






ﾁｭｯ








…ん？









…………







頬にいま……何か……ん？





HERO「これでいいんだぞ☆」






A「……い、いいい、いいいい今！今！ほ、ほほほ、頬に……！」





HERO「ん？口の方が良かったかい？」






いたずらっ子のように微笑む彼は、夕焼けに照らされて、とても美しかった。

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