episode29. 一カ月 ページ33
それから私は、タクシーを呼び皆さんを乗せ送った。
キぃ…と扉を閉じふぅと一息ついた。
高子「お疲れさま」
とココアを差し出してくれた。
A「あ、ありがとうございます!」
高子「いい人たちね。顔だちもいいし、作った服着せたいぐらいだわ、モデルなのかしら」
A「役員?らしいですよ。」
高子「えっ、エリートなのね…」
と雑談をしながら後片付けの続きをした。
屍のように眠りにつき、次の朝を迎えた。
高子「おきてえええええええええええええええええ!!!!」
A「ひゃう!?!?!」
高子さんの絶叫に目を覚ました
高子「リビングの奥にアトリエがあるから、そこにいらっしゃい。」
A「…!は、はい!!」
急いで顔を洗い、アトリエへ向かった。
そこには大量のマネキン、生地、大きな机とPC、デザイナーには天国なところだった。
A「玄関が大きかったのはマネキンの出し入れがしやすいようにだったんですね…」
高子「えぇ。そうよ。」
と答え、一台のデスクトップPCのある一番奥のガラス張りのテーブルに、少し腰を下ろし、私を見据えた。
高子「さて、デザイナーとして生きていきたいそうだけど、私のツテを使うということは、あなたの実力次第では、私の顔に泥を塗る事になるの。おわかり?」
A「はい」
昨日までの高子さんとは別人の様にみえ、少し声が震える。
高子「明日で4月に入るわ、そこから1ヵ月貴方は、私の下でレッスンしてもいただきます。そして、5月の1日には最終試験を設けます。そこで私にOKが出なければ…」
高子「日本へ帰ってちょうだい」
A「日本へ…ですか」
高子「えぇ、自分の実力を最大限に引き出せない人材は要らないわ。た だ し、合格した場合、1年私の右腕として実際に働いてもらう。その間に自分で顔を広め、独立しなさい。」
A「やらせてください」
高子「いい返事ね、それじゃレッスン内容はこの紙にあるわ、目を通しておいて。それじゃ私は衣装合わせだから。」
と、出て行ってしまった。
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Tla(プロフ) - アクレイギア……聞いただけで泣きべそをかいてしまう…めりかの夢良い!! (2022年2月7日 7時) (レス) @page29 id: f101e641c1 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみにしています! (2018年10月26日 18時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - こんにちは!コメ失礼いたします。最近ヘタリアにハマったのですが味覚音痴領です(色々と自分のことでスミマセン)とっても面白いです!キュンキュンする///更新お待ちしております^^ (2018年4月6日 16時) (レス) id: cfa6b41778 (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - ルルーシュさん» ありがとうございます;;おいでませ米領!!w (2016年3月14日 22時) (レス) id: cac742e476 (このIDを非表示/違反報告)
ルルーシュ(プロフ) - これはヤバいですねwキュンキュンします(*´ω`*)この作品で米領に落ちそうです!頑張って下さい! (2016年3月13日 8時) (レス) id: c456c59f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちごめ | 作成日時:2015年11月23日 22時