【APヘタリア】夕暮れの街角で【米】

episode.1 モノローグ ページ1

ｺﾞｫｫｫｫ……




遠くで飛行機のエンジン音が空気に響いている。


行き交う人々は多種多様で、まさにこの国らしかった。



朝の8時着の飛行機を降りた私。





ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ……


多種多様な人々に紛れて私はスーツケースを引いて歩いている。






A「…ここが…アメリカ……！」





高校を卒業して大学に進学せず語学留学しに、母国の日本を一人で出てきた。





といっても、アメリカで生活している叔母の家に泊めさせてもらうのだ。








A「新しいハッピーライフが今から……この地アメリカで……！」





♪ジリリリリリリリリリンッッ！ジリリリリリリリリンッッ！

空港の外で感動に浸っていた私を、iPhoneの着信音が大きな音で現実へと引き戻させた。







画面には 高子さん の文字。

今回、ホームステイさせていただく、アメリカで活躍中のデザイナーであり、私の叔母である高子さん。






高子「hello！あーっ……日本語でいいよね！あのさAちゃん？もう空港に着いたわよね？？」





A「あっ！はい！着きました！……あの、お迎えに来て下さるっていう」







高子「そうなのそうなの！！それがね、急に取引先が早くしてくれって言われてさあああ！ちょっと行けないのよ！ごめんねぇぇ！！！！！！！」







A「え！？！でも、私……家を知らな」







高子「うんうんうん！だよね！そうだよね！だからメールで住所送るから来てくれないかな？？鍵は植木鉢の土の中に埋めておくからさ！じゃ！！」



ﾂｰ……ﾂｰ……ﾂｰ……









ど、どどど……どうしよう。









そりゃアメリカが大好きだし……








語学留学のために来たから何も知らないわけじゃないけど……






海外初なのに……早速ひとりで…高子さんの家探し……。







新しいハッピーライラが今から……！なんて浮かれていた数分前の私を殴りたくなってきた……。







早速不安になってきたよ……。

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