検索窓
今日:26 hit、昨日:37 hit、合計:10,029 hit

15 ページ16

久しぶりに昔の夢を見た。

忘れたくとも忘れられない。嫌な記憶。

私の味方は誰もいなかった。


「「ねぇ、真籠。見て見て!!パパとママに買ってもらったの!」」


『『ねぇ、お父さん、お母さん。私にはないの?お姉ちゃんはあるのに』』


「「私のためにお金稼ぎお願いねー。中卒とかかわいそっ」」


『『私は勉強得意じゃないし、接客業なんかに慣れておいたほうがいいからね。私人見知りだし。高校行きたかったってのもあるけどね……』』


________________



____________



_______________


「……さ………さ…ん……真籠さんっ!!」


『んぅ、?安室さん?』


目の前の安室さんはとても焦っていて、眉を下げていた……………安室さんに犬の耳としっぽが見えた私やばいのかな?どうしよう病院いかないと、後で行こ。


「真籠さん大丈夫ですか!?随分とうなされてましたけど…」


『すみません。昔の夢を見ていて、家族がトラウマみたいな所あったので。』


私がそこまで言うと、私の視界には安室さんの胸板がドアップになった。抱きしめられたと理解するのは、馬鹿な私でも直ぐにわかった。


『あっあっ、安室さん?』


「真籠さん。泣いていいんですよ。ここなら誰も見ていません。僕も誰も見ていませんから。」


そんな安室さんの言葉を聞いて、泣いてしまった。柄にもなく、声を上げて、転んだ子供のように。まるで私が幼い頃、算数の掛け算が覚えられなくて、ギャン泣きした時のように泣いた。


数分たってやっと落ち着いた。安室さんの服はびちょびちょになってしまっていた。


「落ち着きましたか?」


『はい。ありがとうございました。迷惑かけましたね。』


「迷惑?僕は何も見ていないので迷惑な事なんてありませんよ。」


こういう、慰めもせずましてや、貶しも撫でもしない。

こういう所が安室さんの優しさなんだろうな。


『あっ!』


「どうしました?」

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リュウ - 泉さんアドバイスありがとうございます!今度それで行ってみます! (4月21日 6時) (レス) id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
- 相談 へアドバイス?です。 まずは好きな人のクラスに「友だちに会う」という理由を使って行ってみてはどうですか? (4月20日 17時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみ! 更新待ってます。 (4月20日 17時) (レス) @page25 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リュウ | 作成日時:2024年1月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。