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久しぶりに昔の夢を見た。
忘れたくとも忘れられない。嫌な記憶。
私の味方は誰もいなかった。
「「ねぇ、真籠。見て見て!!パパとママに買ってもらったの!」」
『『ねぇ、お父さん、お母さん。私にはないの?お姉ちゃんはあるのに』』
「「私のためにお金稼ぎお願いねー。中卒とかかわいそっ」」
『『私は勉強得意じゃないし、接客業なんかに慣れておいたほうがいいからね。私人見知りだし。高校行きたかったってのもあるけどね……』』
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「……さ………さ…ん……真籠さんっ!!」
『んぅ、?安室さん?』
目の前の安室さんはとても焦っていて、眉を下げていた……………安室さんに犬の耳としっぽが見えた私やばいのかな?どうしよう病院いかないと、後で行こ。
「真籠さん大丈夫ですか!?随分とうなされてましたけど…」
『すみません。昔の夢を見ていて、家族がトラウマみたいな所あったので。』
私がそこまで言うと、私の視界には安室さんの胸板がドアップになった。抱きしめられたと理解するのは、馬鹿な私でも直ぐにわかった。
『あっあっ、安室さん?』
「真籠さん。泣いていいんですよ。ここなら誰も見ていません。僕も誰も見ていませんから。」
そんな安室さんの言葉を聞いて、泣いてしまった。柄にもなく、声を上げて、転んだ子供のように。まるで私が幼い頃、算数の掛け算が覚えられなくて、ギャン泣きした時のように泣いた。
数分たってやっと落ち着いた。安室さんの服はびちょびちょになってしまっていた。
「落ち着きましたか?」
『はい。ありがとうございました。迷惑かけましたね。』
「迷惑?僕は何も見ていないので迷惑な事なんてありませんよ。」
こういう、慰めもせずましてや、貶しも撫でもしない。
こういう所が安室さんの優しさなんだろうな。
『あっ!』
「どうしました?」
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リュウ - 泉さんアドバイスありがとうございます!今度それで行ってみます! (4月21日 6時) (レス) id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 相談 へアドバイス?です。 まずは好きな人のクラスに「友だちに会う」という理由を使って行ってみてはどうですか? (4月20日 17時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 続きが楽しみ! 更新待ってます。 (4月20日 17時) (レス) @page25 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウ | 作成日時:2024年1月10日 20時