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その後安室さんの手料理を食べさせてもらって少し雑談をしていた。
『そういえば最近、店でなにか思い詰めたような表情をされているお客様がよく来ているのは知ってますか?』
「思い詰めたような表情のお客様ですか。」
安室さんはまた少し考えている。しばらく考えてはっとしていた。
「窓ぎわの席で頭を抱えている男性ですか?」
『はい。なんかあのお客様に話を聞いてみたんですよ。ちょうど安室さんの居ない日だったんですけどね。奥さんが不倫してて、もう離婚を考えているんだけど、どうしても復讐したいらしくて。安室さんに相談に乗って欲しいって言ってたんですよ。今度あのお客様が来たら相談に乗ってあげてください。』
あの時のお客様すごく辛そうだったよな。
まぁ?年齢=彼氏いない歴22年の私じゃ?わかるはずのない悩みだし?別に悲しくないし?悲しくなんかないし?ただちょっとだけ?ほんとちょっとだけ?結婚とか良いなって?思っただけだし?悲しくないし?
かなしいなぁ。
「分かりました。今度店に来たらお話してみます。」
『安室さん優しいですね。』
「これでも一応、毛利探偵の一番弟子ですから」
そう言ってガッツポーズをする安室さんを見て、思ったことを声に出してしまった。
『安室さんが5歳の男の子って言われても多分私、信じて疑わないと思います。』
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リュウ - 泉さんアドバイスありがとうございます!今度それで行ってみます! (4月21日 6時) (レス) id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 相談 へアドバイス?です。 まずは好きな人のクラスに「友だちに会う」という理由を使って行ってみてはどうですか? (4月20日 17時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 続きが楽しみ! 更新待ってます。 (4月20日 17時) (レス) @page25 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウ | 作成日時:2024年1月10日 20時