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4話 ページ6

Aside

死ぬと思った。でも、ピンク色の髪をしたプレイヤーに助けられた。ピンク色の髪と言っても、SAOでは髪の色は自由に変えられるのだから目印にはならないかもしれないけれど。そのプレイヤーが短剣ソードスキルであいつのソードスキルを強制終了させてくれたおかげで私の攻撃を当てることが出来たのだ。その張本人は後ろを振り返っているから声をかけることが出来ない。どうしたらいいだろうか。
ま「あ!なるせくん!」

私がうだうだと悩んでいるとピンクの髪をしたプレイヤーが向いていた方から沢山のプレイヤーが集まってきた。みんなすごい髪の色だ。余程のトッププレイヤー、なのだろうか。
『なるせ』と呼ばれたピンクの髪をしたプレイヤーは苦笑いを浮かべて白髪の声の高いプレイヤーに向かって何かを呟いたようだった。ここからは距離があって聞こえなかったのだが、白髪のプレイヤーは大きな目を更に大きく見開いてこっちを見た。そのまま動かないからどうしようかと迷っていると青い髪のプレイヤーが白髪さんの頭をぽかりと叩いた。
そ「おいまふ。困ってるだろ、やめろ」

白髪さんは『まふ』というのだろうか。青髪さんに叩かれた白髪さんは頭を抑えながら青髪さんを恨めしそうに見上げたあとこちらを向いた。
夢「あ、えっと、どうされましたか?」
私が声をかければ驚いたようにこちらを見てから、俯いて小さな声でぼそぼそと何かを話した。

夢「あの…?」
再び声をかけると白髪さんは寂しそうに笑って首を振った。何があったのかわからない。不思議に思いながらも周りを見回す。すると茶髪の小柄なプレイヤーがやれやれと言うように肩を竦めて周りを囲んでいるプレイヤーを見回しこう言った。
う「とりあえず、圏内行かねぇ?」


最上層の主街区に移動した私たちは近くにあったNPCレストランに入り、約5分がたったところ。私は呆然として前を見ていた。
理由は席に着くなり騒ぎ出した面々である。
う「ごめんな、びっくりしただろ。あ、俺はうらたぬき、浦田って呼んでくれ。」
小柄なプレイヤーが先に自己紹介をしてくれた。『うらたさん』と言うらしい、覚えておこう。浦田さんは騒いでいるプレイヤーたちに声をかけ、自己紹介をするように言った。

96「はいはい!じゃあわしから!わしは96猫、よろしくな!」
金髪に赤のメッシュが入った唯一の女性プレイヤーが1番に声を上げた。彼女は私の手を握ると「96ちゃんって呼んでな!」と言った。


次行きます!

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るか - 更新待ってます…! (1月14日 20時) (レス) id: 801caab291 (このIDを非表示/違反報告)
緋乃明日香(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!初めてのコメント嬉しいです…!拙い文章ですがこれからも読んで頂けたら嬉しいです! (2021年4月28日 8時) (レス) id: 942417641d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - コメ失礼します!私、ソードアートオンラインも歌い手も好きなので楽しく拝見させていただいております!!応援してます! (2021年4月27日 22時) (レス) id: 05e04b1059 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋乃明日香 | 作成日時:2021年4月23日 11時

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