第50話 ページ7
「……主、いるか？」
そう、一振りが聞いた。
「……なにかな？主さんへの用件なら、俺が主さんに伝えるけど」
出てきたのは、勿論主では無い。
ｰｰｰｰｰｰ浦島虎徹だった。
「ぼっ僕達、！謝りに来たんです！主様が壊れていくの知ってて、、でも僕は兄弟に付いていくことしかできなくて…！」
「俺も…何も、出来なかった。
主の過去を知ってる「………それなのに、裏切ったんだ？」…っ」
「確かに、゛あのとき゛山姥切さんも刀解してもらったのは覚えてる。だからここにいる山姥切さんも過去を知ってるっていうのは根拠があるから分かる。
けどさ、主さんの過去を知らずに主さんを信じてた刀剣もいたの知ってるよねー？」
浦島がにこりと笑う。
それだけで、周りの空気が冷たくなったのを感じた。
「っすまない…！本当にすまない…！！」
そう、山姥切が呟いた瞬間。
『……浦島くん、どうしたｰｰｰｰ五虎退…まんばちゃん…っ』
碧珠の目に、恐怖が滲む。
「主さん。俺が出てくるって言ったじゃんかー！何で出てきたの？」
『っあ、…浦島くんが遅かったから…どうしたのかなって………』
その言葉を聞いた浦島はふわりと笑った。先ほどの冷たい笑みとは比べ物にならないほどの笑みを。
「ありがとうー！俺嬉しい！
主さんに、二人が謝りたいんだってさ。どうするの？」
『………浦島くんが、隣にいるなら』
「………二人とも入って」
そう促し、手入れ部屋にみんなで入った。
「あ、主様…すみません。僕‥主様がどんどん主様じゃなくなっていくのが分かってたんです‥！
なのに、主様に何も言えなくって…！」
そう精一杯言いながら五虎退は目に涙を浮かべる。
その五虎退に、碧珠の中の恐怖はすこしぬぐわれ、その分に勇気が入った。
『……私も、弱くてごめんなさい。
気付いてくれてて、謝りに来てくれた気持ちがすごく嬉しい。ありがとう。』
「っ、主様…ぐす、」
碧珠は泣き出してしまった五虎退を静かにあやしながら、山姥切の言葉に耳を傾けた。
「……いきなりだが、俺は主の過去を知ってるんだ」
山姥切の言葉を聞いた瞬間、碧珠は静かに涙を流した。
浦島が刀の鞘に手を触れるが、碧珠が止め、山姥切に問うた。
『知ってたんだ…もしかして、浦島くんとおんなじ原理？』
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅蓮 - 向こうの本丸、ハッピーエンドになるといいな〜。続きがすっごく気になります!!更新頑張ってください!!!すっごく楽しみにしています!! (2020年6月7日 12時) (
レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月1日 19時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 向こうの刀剣達が報われますように〜！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: effd3f797e (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - 刀剣乱舞初心者ですさん» ありがとうございます。そういうコメントを貰えるのは作者としてとても嬉しいです。更新、なるべく早めにしますね。 (2019年1月7日 9時) (レス) id: a8c26a67af (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - とてもお気に入りの作品です…！今後が、気になります… (2019年1月6日 23時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年12月16日 20時
