第55話 ページ12
「あれー？何してるんだ？
……もしかして、ネタばらしとか？」
そう謎の事を言う浦島くんに、本来の目的を伝える。
『？…う、浦島くん…！目的！』
「あ、そっかー！ごめん主さん！」
『………どうしよっか。電子レンジ…？焼き直しできるものは焼き直しして、ほかは電子レンジであたためよっか。』
「ぼ、僕っ集めてきますね！」
『五虎退、一緒に集めよっか』
「………手伝うか」
私は五虎退と一緒にテーブルの上にあるご馳走を運び始める。
反対側のテーブルでも、浦島くんとまんばちゃんが。
でもやっぱり人が足りないな。と思った私は、信頼している子達に呼びかけた。
『太鼓鐘、蜻蛉切に長曽根、あと長谷部と太郎さん。
一緒に厨までご飯運んでくれない?冷めちゃってるから、温めようと思うんだけど』
「‥あっ、分かったぜ！」
「はっ、拝命しました」
「主命とあらば！！」
「了解しました」
「ああ」
いやあ、長谷部の機動と蜻蛉切と太郎さんの力持ち、極短刀の素早さに長曽根の運ぶ速さと言ったら。
あっという間にすべて厨に持ってきてしまった。
『こんのすけー！今すぐ電子レンジできるだけ多く持ってきてー！』
こんのすけ、と呼んだときに来た管狐にすべて任せる。
「はっ？あ、はい！わかりました!」
こんのすけも未だ状況を理解できていないまま、煙とともに消えた。
「こっち終わったよー、主さん！」という浦島くんの声で、多分電子レンジで温めるものは全て終わった。
『じゃあ私は焼き直し始めるから、みんなは料理並べてきてくれるー？』
そう言い、一人で焼き直しを始めた。
太鼓鐘side
主に言われた通り、俺はいまだ唖然としている広間のテーブルに温め直した料理を並べていく。
隣には鼻歌を歌いながら俺と同じテーブルにご馳走を置く浦島虎徹の姿。
…………こいつが、主の好きな奴。
そう考えると、やっぱり心の何処かでどす黒いモノが浮かび上がって来ようとする。
なんで、なんでだ。
俺は主の初鍛刀なのに。
加州清光の次に、主との時間を多く過ごしていて…修行にも出て、一層派手になったのに。
極でもない、来た日にちも今日の初脇差に、何故負けてしまったのだろう。
俺の頭では、そんな事は考えても考えても分からないままだった。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅蓮 - 向こうの本丸、ハッピーエンドになるといいな〜。続きがすっごく気になります!!更新頑張ってください!!!すっごく楽しみにしています!! (2020年6月7日 12時) (
レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月1日 19時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 向こうの刀剣達が報われますように〜！ (2019年6月3日 20時) (レス) id: effd3f797e (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - 刀剣乱舞初心者ですさん» ありがとうございます。そういうコメントを貰えるのは作者としてとても嬉しいです。更新、なるべく早めにしますね。 (2019年1月7日 9時) (レス) id: a8c26a67af (このIDを非表示/違反報告)
刀剣乱舞初心者です - とてもお気に入りの作品です…！今後が、気になります… (2019年1月6日 23時) (レス) id: c2cb9b617d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年12月16日 20時
