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あなたside
「じゃー、ホームルーム終わりね」
登校中に、私が少し事件を起こしたものの。
無事に私たちは学校へ辿り着いた。嬉しい。
いつものように平野先生がゆるーく教室を出ていこうとして、
「あ、忘れてた」
と、立ち止まった。
「今日から部活見学行ってOKだから、行っといでね。色んなとこ見てみな〜」
部活。
すっかり忘れていたその存在に、私たちの心は浮き足立った。
「ちょ、A、どこ行く」
「え、まず何部があるんだっけ。どうするどうする」
「…君らなんでそんなわくわくしてんの？」
「意外だね。適当に決めるタイプかと思ってた」
失礼な。
「案外ノリいいのよ、知らなかった？」
「スポーツとか好きなのよ、知らなかった？」
「「知らなかった」」
そりゃそうだ。
「松村たちはどこ行くの？」
「北斗ね。んー、色々見て回るつもりだけど」
「そういえば松村バスケ部いいなとか言ってたね」
「北斗ね。そうそう、サッカーも悩んでたんだけど、結構バスケに傾いてるかなぁ」
「松村バスケ上手いの？」
「北斗ね。こちとらバスケ経験者ですよ、任しとけ」
「えぇ松村のバスケしてるとこ想像つかない」
「ねぇそろそろわざとじゃんって」
・
「…いいなぁ」
「え？？」
相変わらずな2人を後ろから眺めつつ呟く森本く、じゃない、慎太郎くん。
よく聞こえずに聞き返す。
「あ、いや、なんでもない！！」
なんだろ、？
ていうかタメ口と名前呼び慣れんの早くない？私間違えまくるよ呼び方。
「慎太郎くんはどうするの？」
と思ったけど。え、いけるやん私。天才か。
順応早め。偉い、素晴らしい、よくやった。
…自分で言ってかないとやってらんないよね。
誰も言ってくれないもんね。知ってた。
「んー、俺もバスケ部いいなぁって」
「おぉ。やってた？」
「やってたやってた。北斗とおなじ」
「そうなんだ」
またひとつ、慎太郎くんのことを知れた。
なぜかそのことだけですごく嬉しくて、思わず微笑む。
「…っ参ったな…笑」
そんな私を見て、森本くんがそう呟いたことなんて知らずに。
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
