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あなたside
「ねえ、イケメンいた？」
「イケメン、ねぇ…」
残念ながら、少女漫画のような出来事はこの世にはそうそう無いわけで。
次の日、イケメンを探しながら(優佳に探させられながら)登校した私たちは席に着く。
隣の席の松本くんと森村くんはまだ来ていなかった。
結局、その名前が正しいかは分からなかった。昨日は自由席だったから自己紹介してないし、配られた座席表は自分たちのところだけ見て、2人揃ってどこかにやっちゃったし。
「どんな人だろね」
「それなりに会話出来ればそれでいい」
「Aすぐそれ言う」
「だってそうじゃん、授業中喋れないとか地獄よ？」
「陰キャのくせに」
「それ言わないで。陽キャのあんたとは違うのよ」
「てか授業受けろよ」
「だーいじょうぶ、私には優佳というつよーい味方がおる」
「いくら私が頭良くたってね、いつまでも教えてやると思うなよ」
「自分で言うなよ」
「松本くんイケメンがいいなぁ」
「急な話転換」
「そう思わん？」
「そりゃイケメンがいいけどさ、世の中そんな上手いこと行かないんだって」
「だから願望大事でしょって」
中身のない会話を続けること数分。
ガタンっ
すぐ近くで音がした。
「、、」
少しパーマがかったフワフワな黒髪。シュッとした鼻筋と、くりくりな大きな目。
細すぎず太すぎない体つきと、170以上はあろうという身長。
パッと見ただけでこれだけの褒め言葉が出てくるなんて私すごい。語彙力すごい。
なんてことを言ってる場合ではなく。
「…世の中、上手いこと行くもんだわ」
「イケメンでた…」
どう考えてもイケメンな男子が優佳の隣に座った。
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
