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あなたside
「あれ、雨降ってる？」
「ほんとだ、私傘持ってないわ」
いつも通りの4人の部活帰り。
昇降口を出ると、ポツポツと降っていた雨に濡れて、慌てて中に逃げる。
私と優佳だけ。
「おふたりさん傘無いの？」
「え、なんで持ってんの」
「天気予報言ってたよ」
「うっそだ、言ってないよ」
ドヤ顔で傘をさす慎太郎くんと松北。
言ってないよ絶対
「どうする優佳、走れば行けるか」
「そうね、走ろ」
じゃあね
と2人に手を振り、リュックを背負い直して昇降口を飛び出した
・
はずだった。
「ちょいちょいちょい」
「無謀でしょ走るのは」
私は慎太郎くんに、優佳は松村に腕を掴まれていた。
「だーいじょぶだよいけるって」
ね、A
そう聞いてくる優佳に頷く。
「うん、大丈夫」
すると、
「風邪ひいちゃうよ？傘入っていきなよ」
と慎太郎くん。
、ん？え、入っていきなよ？
あ、傘1本貸すよとかじゃないんだ？
私に慎太郎くんが傘をかたむけてるってことは、そういうことよね？
私と慎太郎くんで、優佳と松村よね？
…、え、絶対無理なんだけど。
なに、いわゆる相合傘でしょ？
そうでしょ？
むりむりむり男子とそんな近くに並んだことないよむりむりむり
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、
「いいよ、雨止むまで待つわ」
「ね、すぐ止みそうだし」
優佳のナイスアイデアに必死に賛同する。
「えぇ、この雨この後強くなるよ？」
ほら、と松村が1時間ごとの天気予報のページを開いたスマホを見せてくる。
・
外れちまえ、そんな予報。
「お世話になります」
「いらっしゃいませ〜」
傘に入る優佳を嬉々として迎え入れる松村。
そして、
「ほら、A。おいで？」
あの、笑って傘を傾ける目の前の彼。
ほんとに顔がいいなぁもう！！！
なぜかその目に見つめられるとドキドキが止まらなくて
「…、っ、！！いや、あのほんと」
大丈夫、と言いかけたのに。
「…そんなに嫌、？？北斗がいい？」
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
