少女1 ページ2
ある日のポートマフィア本部。
森と太宰達で、五大幹部会議が行われる事となった。
森「今回君達に集まってもらったのには理由がある」
円形に作られた机を、森を真ん中に五人の幹部達が囲んでいた。
森の右から尾崎、太宰、川端と、幼い二人の少女が座っていた。
森「前々から気になっていた。海外の組織 American deadについてだ」
皆んな真剣な表情で森の話しを聞いている中、幼い二人の少女は笑顔で聞いていた。
森「もうすぐして、ヨコハマにやってくるとの話しを聞いた為、誰かに潰して来てもらおうと思ったんだが」
はぁ〜、と一つため息をついてから苦笑いで幼い少女達を見る。
森「こんな時でも相変わらず笑顔でいるね?【紫月ちゃん】に【深月ちゃん】」
名前を呼ばれた少女達、紫月と深月は笑顔で答えた。
紫月『うん!だって楽しみなんだもん!』
深月『やっと、幹部として仕事出来る!』
二人は幹部になってからそう長くなく、未だにその実力を隠し持っている為、少し同じ幹部達から舐められることがある。
太宰「はぁ、何で君達みたいな子供が幹部になれたんだろう」
紫月『うわー、太宰幹部ヒドイ!』
酷い。と言いながらも、表情は笑っていてよく心情を読み取れない。
森「まあまあ、そうだ。今回の件、American deadを、紫月ちゃん達にお願いしようかな」
深月『ヤッター!』
突然の森の言葉に、幹部達が驚きの声を上げる。
尾崎「いいのかえ?童じゃぞ?」
川端「そうです首領!ここは私にお任せを!」
首領「黙っていてくれ給え」
首領の出した殺気に、押し黙る彼等をよそに紫月は誰かと連絡している。
紫月『あ!もしもし?American deadの資料が欲しいんだけど。……うん!直ぐに!…ありがとう!』
森「誰に電話したんだい?」
森の問いかけに、紫月は満面の笑みで
紫月『直ぐに来るよ!』
と言った。のと同時に会議室の扉をノックする音が聞こえた。
コンコン
「首領。資料を届けに来たという者がいます」
森「入れてくれ」
「はい」
森の了承を得て入って来たのは、紫月達と同い年であろう少女だ。
森「君が資料を届けに来てくれたのかね?名前と階級は?」
『【文月】と言います。階級は最下級構成員です』
少女の答えに、幹部達はどよめいた。
最下級構成員をこの幹部達がいる中に入れるのかと。
答えを求めて森に幹部達が目を向けたその時。
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