80. あったかい手。 ページ12
〜Side You〜
裏に行って周りに誰もいなくなった廊下でやっと立ち止まって。
ちゃんと目が合ったら、会いたかったなぁって想いと好きだなぁって想いが一気に、涙と一緒に溢れ出した。
｢ごめんなさい……櫻井さん｣
翔｢なんでAちゃんが謝るの。｣
顔を手のひらで包んで涙を拭ってくれる。
｢ごめ……｣って呟くとその頬に当ててた手をムニューって寄せて…てか押し潰して。
｢んにゃ、にゃにしてんにょ(何してんの)｣
翔｢とりあえず翔って呼んで。翔くんでもいいけど。｣
櫻井さん禁止！なんか遠い！って次は横に引っ張って。
｢わ、わぎゃった！しょ、翔くん｣
離して離してってバシバシ叩くと、離してくれて｢ふは｣って笑う。
あぁなんかこのノリ、懐かしい。
この感じが好き。
翔｢あと、なんかあったら言ってよって言ったじゃん。もっと俺を頼って欲しいし｣
困った顔で言う翔くん
翔｢俺だって言えてなかったことめちゃくちゃあるの。｣
｢うん、｣
翔｢無理にとは言わないけど、Aちゃんが言えずに抱え込んでること、話してよ。｣
頭にポンって手を置いて優しく笑う翔くんに、一気に力が抜けてしゃがんだ。
え！どうした！？とか焦りながらも視線を合わせようと同じようにしゃがむ翔くん。
｢もう怒ってない？｣
翔｢怒ってない！全然！｣
｢なんでそんな必死になってくれるの？｣
あははって笑って言ったら優しい表情で
翔｢Aちゃんの一大事でしょ？そりゃ必死になるよね｣
なんて、嬉しいこと言ってくれるんだ。
LIVE終わり、疲れてるはずなのに翔くん自身が探しに来てくれたこと
優しい声を、優しい表情を、私だけに見せてくれること
全部全部嬉しい。
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恋(プロフ) - 2人の今後の私生活とかピンクとか読んでみたいです…！今までありがとうございました！ (2020年8月17日 17時) (
レス) id: 2a5783d47b (このIDを非表示/違反報告)
sachippo(プロフ) - ハチミツ様はじめまして!私の中で今、更新を一番楽しみにしている作品で、おもわずコメントしてしまいました!やっと翔くんと話す事が出来てよかった…ドキドキが止まりません!´∀｀ (2020年8月6日 12時) (レス) id: 712aa0d33c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハチミツ
| 作成日時：2020年7月30日 1時
