89.不器用カレーライス ページ21
翔｢あのさ、俺聞いてて思ったんだけど｣
｢うん？｣
翔｢Aちゃんオムライスもケーキも、俺が好きなおつまみも完璧に作っちゃうじゃん｣
｢え？まぁ、人並みには……｣
いきなり話されると思ってもなかった事を言われて凄くマヌケな声が出た。
翔｢あとめっちゃ綺麗に部屋片付けてくれてるじゃん｣
やらせちゃって本当に申し訳ないし、本当に感謝してます！ありがとうってペコって小さくお辞儀する。
｢いや、それは私が好きでやってるだけだし、それに翔くん掃除苦手じゃん！｣
面目無い！って叫んだ翔くんに、笑いが止まらない私。
松本さんが来た時片付けてくれてたって話を聞いた時びっくりしたっけ。
坊ちゃんかっ！？って思わずツッコんだくらい。
翔｢俺から見たら、何でも出来ちゃう凄い完璧な子なのよ、Aちゃんって。｣
けどね……
そう付け足した翔くんの目はすんごく優しくて
泣きたくなるくらい温かくて
翔｢それだけじゃないんだよね。Aちゃんは凄く小さな事でも凄く喜んでくれて、素直で。あ！ちょっと泣き虫だけど｣
｢待って、最後の悪口じゃない？｣
ふはって笑ってそう言うと、｢悪口じゃないでしょーよ！｣っていう翔くん。
翔｢でも俺はカレーはちょっと作れるようになったけど全然料理出来ないし、掃除も出来ないし、“何もできない”けど、Aちゃんは一緒にいてくれる？｣
〜っ、
そんなの、決まってるじゃん。
助けて貰ってるのは私の方なのに。
｢……あのね、翔くんがくれる言葉にいつも助けて貰ってるし、隣にいるだけで安心するの。カレーは…まだちょっと危なっかしいし、ちょっぴり不器用だけど、そんなとこも好き｣
ハハっ、ありがとうって手をポンって置いて優しく笑う。
不器用が可愛いと思えちゃう私は多分相当好き
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恋(プロフ) - 2人の今後の私生活とかピンクとか読んでみたいです…！今までありがとうございました！ (2020年8月17日 17時) (
レス) id: 2a5783d47b (このIDを非表示/違反報告)
sachippo(プロフ) - ハチミツ様はじめまして!私の中で今、更新を一番楽しみにしている作品で、おもわずコメントしてしまいました!やっと翔くんと話す事が出来てよかった…ドキドキが止まりません!´∀｀ (2020年8月6日 12時) (レス) id: 712aa0d33c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハチミツ
| 作成日時：2020年7月30日 1時
