Unrequited Love (ページ17)

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17. Lucky Girl ページ17

｢私にはあって、あっちの彼女にはあった魅力があったって事でしょ…？私の努力不足じゃん、｣

そう言うとハァ！？って凄い大きい声を出して。

翔｢アイツが言ったこと覚えてる？浮気相手なんてすぐ作れるとか言ってんだよ？つまり今までもそうであって、きっと今の彼女も同じ目に合うのは目に見えてる。一生悪いオトコってわけ。｣

｢うん…つまり？｣

翔｢つまり、Aちゃんが悪いんじゃなくて、あの男が悪かったってだけのことでしょ。良かったじゃん、早くあの男の素性に気づけて。｣

｢…そっか、｣

誰かにそう言って貰えるだけで凄く安心した。

あの場にいた櫻井さんが言ってくれたってのも大きい。

翔｢早く別れられてラッキーじゃん？ほらこんなイケメンにも会えちゃってラッキーでしょ？｣

ドヤってした櫻井さんの肩を軽く押す。

｢ぷはっ。何でそんなにドヤってるの？櫻井さん恋愛アドバイザーとか？｣

翔｢んー？残念ながら違いますー。アイドルやってますー。｣

｢あ、忘れてました～。でも櫻井さんは好きになったらもうすぐ付き合ってそう｣

そう笑って言うと、隣が静かになる。

チラッと横を見ると、ビールの缶を片手に持って遠くを見るようにボーッと何かを考えてるよう。

｢櫻井さん？｣

翔｢え？あー、まぁね？｣

グビっとビールを飲み干して、もう1本持ってくるわぁって冷蔵庫のほうに行った櫻井さん。

……変なの。