時の旅の過ち [A.P] (1/3) ページ25
、
いつも僕を気にかけてくれていたローズ。
だが僕がスリザリンに入ってしまってからは、何となく疎遠になっていた。
父ともそれからは気まずくなり、僕が唯一心内を曝け出せるのはスコーピウスだけに。
彼はわかってくれる。彼だけは僕を理解してくれる。ちょっと騒がしくて馬鹿なやつだけど。
彼も僕と同じ精神状態で、孤独と感じている。僕たちは似たもの同士だった。
そんな彼とすら共に過ごすなといわれてしまった。
父は一体スコーピウスが僕にどんな悪影響をもたらすと幻覚しているのか？
それに僕はグリフィンドールには選ばれなかった。スリザリンだ。
父さんは、それすら認めてくれない。親友も、寮も、全部認めてくれない。
デルフィーはホグワーツには入ってこられないし、僕は一人だし、スコーピウスも一人だ。
どうして僕たちがこんな目にあわなきゃいけない。
お互い以外に友人なんて呼べる存在なんて、いないし作りたくもない。
そうだんだん籠もりがちな考えになっていたとき、ふと眩しい金髪が僕の前に現れた。
「あれ、スリザリン生？ 何してるの？ クィディッチはもう始まってるわ」
「見たくない。それに、一体おまえは誰だ」
「おまえなんて失礼ね。私はA。レイブンクロー生よ」
そう言って抱えていた本を脇にはさみ、よろしくと手を差し出してきた。
白い手。蛇みたいになめらかな曲線美。きめ細かく綺麗な肌。
僕はおずおずと握手を交わす。
それから、Aは「レディに失礼を働いた罰よ」と言って僕を引っ張り、
クィディッチのため人が少なくなった図書室へとやってきた。
あたりは余程真面目なレイブンクロー生、もしくは宿題に追われている生徒しかいない。
そのため、羽ペンが走る音とときおり悩ましげな唸り声が聞えてくるだけだった。
彼女は僕を座らせ、自分もその隣に腰をかけると、抱えていた本を開く。
それはかなりの分厚さで、『クィディッチ今昔』というタイトルだった。
彼女はプレイヤーでもないのに、たくさん付箋が貼ってある。
(もしかして箒に乗れないのだろうか？)
だが話しかける前に、彼女から僕に話しかけてきた。
「悩み事なら、知らない人に吐き出してしまうのがお勧めよ」
「えっ？」
「ほら、はやく」
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あきは(プロフ) - ユウさん» 初めまして、コメントありがとうございます。パスワードについてですが、当作品の説明欄にリンクと共に載せておりますので、お手数ですがそちらをご確認の上ご入力ください。ぜひ楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年7月7日 23時) (
レス) id: e573973469 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - はじめまして、主様の作品を楽しませて頂いてます。フラワーバースの方も是非読みたいです。パスワードお願いします。 (2022年7月7日 22時) (レス) @page17 id: 8f5ef5ab64 (このIDを非表示/違反報告)
藍薇(プロフ) - はじめまして、主様の作品どれも素敵で何度も読ませて頂いています。フラワーバースの方もぜひ読みたいです！良かったらパスワードを教えていただきたいです🙇♀️ (2022年3月13日 11時) (レス) @page43 id: ea0f6320a6 (このIDを非表示/違反報告)
ラージ(プロフ) - はじめまして。どの作品も楽しませていただいております。兄妹のお話気に入りまして、フラワーバースのパスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2022年2月19日 20時) (レス) @page17 id: dcf731a749 (このIDを非表示/違反報告)
みゆみゆ(プロフ) - はじめまして、主様のお話とても面白く大好きです！フラワーバースの方も是非読みたいです！！パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いします (2022年1月10日 0時) (レス) @page17 id: 205cd56e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきは | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月23日 12時
