花、散りゆく～悲しみの桜～ (ページ2)

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2人とも、大好き！ページ2

「えっ…！今度、3人で遊園地に？」
「うん。せっかくだし、思い出作りってことで行かない？」
「う、うん！行きたい！」
やった！
思わず飛び上がってしまいそうになる。
桜野中学校の卒業式の3日後、彼氏の船油能生くんから電話がかかってきた。
来週の水曜日に、私と能生くん、そして親友の矢園由愛ちゃんで遊園地にいくという計画で、由愛ちゃんにはすでに許可をもらっているとのこと。
「なんか、この時期限定のイベントもやってるらしいから、絶対楽しいと思うんだ！由愛とは高校も離れちゃうし、のんびり出かけられるのもしばらくできなくなると思うから…」
「そうだよね…」
この春、私と能生くんは地元の進学校である梅咲高校に、由愛ちゃんはここから電車で1時間ほどのところにある全寮制の椿岡高校に入学するんだ。
いくら同じ中学だったとはいえ、やっぱり高校が離れちゃったら、なかなか会えなくなっちゃうと思うから。
「由愛には予定全部伝えてあるから、来週の水曜日に会おうね」
「うん！じゃあねー」
ピッ。
通話を終了する。
「ふー…」
3人てお出かけかぁ…！
なんだか、ますます楽しみになってきちゃったよ！
由愛ちゃんがいるとはいえ、由愛ちゃんは私達がつきあっていることを知っているし、これってデート…みたいなものだよね⁉
はやく来週にならないかなぁ…！

私は、はやる気持ちをおさえて、ベッドにごろんと寝転がった。
その日の夜は、とても幸せな夢をみることができた。